未熟さを見守る眼差し

先日、あるメソッドに興味をもって、
その体験講座のようなものを
受けてきました。

別に本格的にそれを受けようと思ったわけでもなく、
まぁどんなもんかな、と探りを入れるのと、
何か自分のやっていることを客観的に見る
参考になるかな、と思ったので。

そこで講師の方に色々質問されたのですが、
その質問に答えていく中で、

今まで私は随分と自己評価が低い方だと
思っていたのですが、案外そうでもなかった。
ちゃんと自分をそれなりに認められている、
という発見をしました。

ヒーリングの世界に飛び込んで10年、
自分なりに色々やってきたことが、
こんな風にいつの間にやら、健全な自尊心を
持てるまで、自分を育てていたんだな、
と改めて思いました。

人のことは良く見えますが、
自分のことって、なかなかわからないですね。

注意深く鏡を使っても、その像は断片的で、
どうしても死角はあるし、それで全体像を
掴むのはやはり難しいです。

そんなとき、こんな風に自分を知るきっかけを
頂けるのは、有り難いことだと思いました。

ヒーラーとしての人生を始めて、
本当に今までいろいろありました。

常に迷い、揺らぎ、試行錯誤しながら
ひたすら自分に向き合い続けた日々でした。

他の仕事をしていたら、こんなにも
自分に向き合えただろうか?と思うと、
私にとってこれ以上の仕事はなかっただろう
と思います。

そうした歩みの中では、本当に未熟で
クライアントさんを傷つけてしまったことも
あっただろうし、

勘違いしたセッションをしていたことも
あったと思います。

正直、今でも自分はこんなんで大丈夫だろうか?
と不安になることもしょっちゅうなのですが、

そうした心の揺れも、この日々のブログには
そのまま綴ってきました。

それはなぜかというと、この完璧ではない自分を
完璧なもののように見せて、そのイメージで
セッションを受けに来てほしくなかったからです。

ヒーラーという存在を、殊更に特殊な人種のように
捉える人もまだまだないわけではない中で、

まるで教祖のようにその存在を祭り上げられるのも
ひどく気持ちが悪かったし、実際私は
そんな存在ではありませんから。

それでも、何かしらの技術を持ち、志をもって
この仕事をする一人の人間として、
丸ごと私を見て、私のすることを求めてくださる方が
もしいるのなら、その方たちにこそ応えていこう。

そう思いながら、悩むことも、ドロドロしたものが
出てきたときも、そこそこ書けるギリギリまで
在るがままに書いてきました。

ヒーラーは完璧な人間ではありません。

誰かに言われた言葉に傷つくこともあれば、
落ち込むことや動揺することもあります。

(でも人よりはそれなりに訓練しているので、
多少は立ち直りなどは早いかもしれませんけれど)

うまく結果が出なければ、悩むこともあるし、
責任転嫁をして逃げる時もあります。

でも、この現実と対峙し続けるならば、
逃げたものにいずれかは戻って来ざるを
得ないのですけれどね。

そうやって、自分なりにいくつもの課題に
ぶつかり、時に越え、時には越えられなくて
遠くに放りだしたままのものもたくさんあります。

そんな風にしながら、日々この仕事を通して
出会うみなさんに教えられ、気づかされ、
支えられ、導かれてきました。

本当に有り難いことだと思います。

私には、そんな風に支え、教えてくださる
クライアントさんが常にいてくださった
ということなんですよね。

この仕事は自身の在り方がセッションの結果に
直結するだけに、否応なく見つめ続けなければ
いけないわけですが、

このスピリチュアル業界、本当に色々な方が
いらっしゃいます。

この業界自体の傾向をよく思われない方も
たくさんいらっしゃることは承知しておりますし、
そう思われても仕方のない部分があるのも
よくわかります。

でも、そういう業界をネガティブに評価する声を
耳にするたびに、やはりその末席に連なるものとして、
私はとても悲しくなるのです。

未熟さゆえに、間違いも犯すでしょう。
勘違いもするでしょう。

歪な精神構造故に、人に不快感を与える
こともあるかもしれません。

決してそれを、それでもいいじゃん!と
擁護するわけではないのですが、

プロであるならば、しかるべき技術と
それに見合った精神性は持っているべきだと
いうのは当然ですが、

それでも、吐き捨てるように
スピリチュアルの世界をろくでもないもの、
霊能者はみな人格が歪んでいるとか
いう言葉を耳にするのは、
本当に悲しいです。

私自身、10年のこの歩みの中で
本当に未熟な時代もありましたし、
今でも自身の未熟さ、至らなさに
身悶えしながらこの仕事に向き合っています。

願わくば、人の未熟さ、至らなさを
責めないでほしい。

また、運悪くそういう仕事をする人に
出会ってしまった人は、識別眼と
彼らを温かく見守るくらいの懐の深さを
自身の内に養ってほしい。

それは私の、実に勝手な願いではありますが、
その未熟さの中から、いつか多くの人を救う
花が咲き、実が成るかもしれない。

そんな風に思うのです。

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