許しのワーク

先日、瞑想中に過去に「許せない!」と
思った出来事や人が出てきたので、
許しのワークをしていました。

そうして他者を許すのはそれはそれで
良かったのですが、

じっと自身を見つめていると、
他でもない、自分自身を許していない
ということに気づいてしまいました。

昔に比べたら、随分と自分と和解できるように
なったと思っていたのですが、まだまだ
深~いところで、がっちりと自分を許さず、
裁き、責め続けている自分がいたのですね。

それに気づいたので、私は一体、何ゆえに
自分をこんなにも許せないのだろう?
何があったのだろう?
と掘り下げていくことにしました。

ストーリーはすぐには出てこなくて、
ひたすら固く閉ざした扉の感覚だけが
感じ取れていたのですが、

そこには、ひどく混乱した感情のエネルギーが
読み取れました。

しばらく、命の呼吸を送ったり
癒しのエネルギーを送ったりして
大分緩んだところでさらに具体的に
ストーリーを読み込んでいきます。

すると、どうやら私は国を売った
領主のような存在だったようです。

何故に領主である私が国を売ったのか?
そうすることで、何を得たのか?
掘り下げていくと、

隣国に攻め込まれて必死の攻防戦を
繰り広げていく中で、かなり絶望的な
戦況に苦しみ続けていたようでした。

その心情をたとえるなら、生きながらに
歯車で体をつぶされるようなもので、
もうこの苦しみから逃れられるなら、
どうにでもなれ!という感じでした。

そうして私は国を売り、国は滅亡しました。

美しかった故国が荒れすさんで
見る影もない姿になるのを見て、
私は悔やみ、自分を決して許すまい!
と固く誓ったのでした。

持ちこたえられなかった自分の弱さが
どうしても許せなかったのですね。

そこで、苦しみ抜いていたときの心情に
深く命の呼吸と癒しのエネルギーを
しばらく時間を取って送っていきました。

すると、押しつぶされていた心はどうにか
持ちこたえられるくらいにまで復活して、

戦況は相変わらず絶望的でしたが、
領主として自分は最後までこの国と命運を
共にしよう、と誓っていました。

最後の最後まで、どうにか道はないか
必死で神々にも祈っていましたが、

たとえ自分が死んで国が滅びても、
自分の命はこの国の草木や岩や土にしみ込んで、
再び美しい故国を再生する力になろう!
と深く誓っていました。

そこまでストーリーが進んでふと思ったのは、
この流れだと、自分が死んで国が滅びる方向に
意識が向っているな、と気づいたので、

最後の最後まで生き伸びる望みを捨てずに
抱き続けることを意識しました。

そうしたとき、領主としての自分の命と
国の命がまるで一体となったかのように、
ストーリー全体が金色に光輝いて見えました。

もはや人間の手でどうにかなる領域を越えて、
ただ自分は最後まで己の誠を貫いて在ろう。
後は神の手に委ねるのみ。そう思っていました。

それからこの戦いがどうなったのかは
よくわかりません。

ただ、時間を進めてみると、
美しい国は続いていました。

人々は穏やかで、幸せそうです。
作物の実りも豊かで、樹々は美しく
生い茂っています。

人々の笑い声の聞こえる緑豊かな丘の一角に、
神様を祭るような場所があって、
何とそこに自分が祭られていました。

あの時の誓いの通りに、
どうやら私は死して後、
国を守る力となって、
人々は私を神として祭ったようです。

ストーリーを追っている自分の意識は
このとき、感情を捉えてはいないのですが、
目にじんわりと涙が滲んできました。

なんと、売国の領主だった私が
国を守る神になるとは、
運命とは本当に紙一重です。

あの絶望の淵で、苦しみのあまり
逃げ出してしまったがゆえに
私は魂の深いところでずっと自分が
許せずにいました。

でも、感情を受け止める術を身につけた
今だからこそ、許せなかったあの自分を許し、
和解することができたのですね。

体の奥でギューッと閉じていたものが緩んで
ホッと安堵している感覚があります。

今まで閉じていたので呼吸が入って行かなかった
部分に呼吸が流れ、内側の領域がぐっと
広がった感じがします。

自分を許せなくても体はギュっと縮こまりますが、
他者を許せない時も、やはり同じように
体は固く閉じてしまいます。

そうして、不愉快で苦しい体験とその相手を
自分の中に抱え込んでしまうんですね。

だから、自分が解き放たれたければ
許すというのはとても大切です。

そのときに、相手の、あるいは自分の
どんな要素が許せなかったのか、
しっかり受け止めたうえで許すことが
ポイントかな、と思います。

私の今回のワークでは、自分の弱さでした。

許す苦しみから逃げないで、
肚を決めて許すことです。

頭では許そうと思い、心の奥では
許せない、と分離したように
中途半端にやるのではなく、

完全に、自身のすべてを一致させたところから
やりましょう。

許すことは、自分が負けるということでは
ないですからね。

本当に本当に許せるように、
深く自分に向き合いましょう。

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