心地良いまどろみか、鮮烈な創造性の光か

様々な人間関係の中で、私たちは多かれ少なかれ、
誰かにこうあってほしい、という期待と願望を
抱くことがあると思います。

たとえば、
恋人には美しく、慎ましくあってほしいとか、
自分の子供には元気で利発であって欲しいとか、
親には寛容で理解ある存在であって欲しい、
メンターや師には、常に賢明に自分を導き、
決して失敗せず、自分を失望させない存在で
在り続けて欲しいとか。。。

意識、無意識的に相手に押し付けている
理想像がありますよね。

特に、相手が自分にとって大切な存在
であればあるほど、知らず知らずのうちに
それを求めて、そうでない現実を
突きつけられると、

どうしてあなたは○○でないの!
普通、そうあるべきでしょ?

あなたがそうでないから私がこんなに
苦しむんじゃないの!
もっと○○してよ。

と、当然のことのように相手に要求し、
そうでない現実によって自分が苦しんだ時、
その苦しみは相手のせいなのだと
思うのです。

この構図、とてもよく見られるものだと
思うのですが、その理不尽さが正当なものに
見えがちなのは、

その理想像が社会的な常識や良識、
価値観に基づいて、しばしばとても
「正当に」見えるからなのです。

ただ、ここで気をつけなければいけないのは、
その社会的に「正当」に見える言い分の中に、
巧妙に自分の苦しみの責任を、相手に責任転嫁
している部分があるのではないか?
という点です。

子供の勉強の成績が良くなかったり
素行が悪くて
親が学校に呼び出されたとして、

あなたがそんなだから私がこんな
嫌な思いをして恥をかかされたじゃないの!
もっと勉強していい子になりなさい!
って言うのは違いますよね。

あなたが嫌な思いをして恥をかかされた
と思うのは、あなた自身の気持ちの問題で、

子供の成績や素行が悪いのは、
別の話です。

こういう場合、自分が味わった嫌な思いを
自分でしっかり受け止めて、統合したうえで
改めて子供の勉強や素行の問題に向き合うと、
もっと違った道筋が見えてきます。

同様に、親がこうだから、自分が苦しい
というのも、親子関係のテーマでは
非常によくある構図ですが、

いくら親に自分の理想を願っても、
自身の在り方が変わらなければ、
親が変わることはありません。

親に自分の苦しみの責任を取れ!と
どれだけ迫ったところで、
感情の本質から言って、
それは無理なのです。

自分の感情の責任は、どんなに相手が
常識的に見て酷かったとしても、
自分が受け止めない限りは
昇華・統合することはできません。

だから、まずは自分が自身の苦しみを
引き受けるところからしか、
前には進めないのです。

けれど、多くの人がそれをしたくないのですね。

自分は被害者なのだから、
相手に謝罪と改善を求める当然の権利がある!
と信じているからです。

なぜ被害者の自分が変わらなければいけないのか、
こんなにもひどい目に遭っているのに、
相手がのうのうとしていて自分だけ
苦労するのは理不尽だし許せない!
と「被害者の権利」にしがみつくのです。

こうすることで、
永遠に報われることのない闘争が固定化し、
ある意味、自分が受け止めたくない要素と
対峙する苦しみを避けることができ、
その理屈を固持する限りは守られます。

が、その安全を取る限りは
その人の様々な面での成長はストップします。

同じところをぐるぐるしながら、
だから結局、あの人が悪いのよ!と、
自分にはどうにもできないことのせいにして
しまったために、自ら人生を創造していく力を
自分で封印してしまうのです。

けれど、自分でかけた封印なら、
自分で解くことができます。

あなたの苦しみは、その人のせいではないのです。

そして、その苦しみは、
あなた自身の力で癒し、統合していく
ことができます。

ただ、自分でそれをしようとしていない
だけのこと。

今までやらなかったのは、
そういうことができると知らなかったからか、
薄々わかってはいたけれど、
自分で世界を切り開いていくことが
恐かったからでしょう。

それを、「あの人のせい」にしていただけですね。

さぁ、あなたはもう知ってしまいました。

認めざるを得ないと思うか、
聞かなかったふりをして
封印をさらに固くかけ直すか。

眠りこけていたい人は、
迂闊にこのブログを読んだり
セッション受けない方がいいですね。笑

あなたの人生に、心地良いまどろみを、
あるいは、目の覚めるような
鮮烈な創造性の光がもたらされますように!

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