眠れる獅子

以前、在り方の「奥」の状態について、
書いたことがありました。

こちらの記事です。
https://www.healing-gate.net/2020/12/06/%e5%9c%a8%e3%82%8a%e6%96%b9%e3%81%ae%e3%80%8c%e5%a5%a5%e3%80%8d%e3%81%ab%e8%a6%8b%e3%82%8b%e8%89%b2%e3%80%85/http://healing-gate.com/blog/2020/12/06/hibinokiduki-491/

このときは、「奥」の状態が
底が抜けてしまっているようになっている人や、
グループ意識になっている人などについて
ご紹介しました。

今回は、抜けているのでもなく、
グループ意識でもはやその人ではなくなっている
という状態ではなく、その人自身の本体
とも言える意識が眠っている人について
書いてみます。

本体の意識が眠っていると言っても、
当の本人にはほぼその自覚はなく、
言われるまで気付くことはありません。

ただそういう人は、結構頑張っているのだけれど、
どんなに逃げ出していた自分の人生に
戻ろうと思っていたとしても、

どこか力が入らないというか、その情熱が薄く、
戻ろうという意志が上滑りしているような
ところがあります。

だから、セッションを重ねて、
結構いい感じになってきたとしても、
最終的に、どこか一線を越えられずに
何かしっくりこないものが残るんですね。

一体何が違うのか。
そう問いつつ深く存在の「奥」を見ていくと、
まどろみ、眠っているその人の本体
ともいうべき意識に触れるのです。

その眠りの深さはひとそれぞれで、
相当に深い眠りの人もいて、
ちょっとやそっとじゃ目覚めそうにない
状態の人もいれば、

それまでのセッションの努力の成果もあり、
大分浅いまどろみにいるような人も
います。

いずれにせよ、「奥」が眠っている人は、
自分の人生を生きることから背を向けている
という点では共通しています。

ここを、どうやったら目覚めさせることが
できるのか。

目覚めて、自身の人生を生きるんだ!
と思っている表層意識の方から発破をかける
ようにして、呼びかけ続けることでも
眠りの深さは確かに浅くなっていきます。

そうして、最終的には、「奥」の意識と
表層の意識がしっかりリンクされて
同じ方向を向いて機能し始めると、

ものすごいポテンシャルのエネルギーが
稼働し始めるはずです。

現に、眠っている「奥」に意識を向ける
だけでも、その人のチャクラをはじめとした
エネルギーは、ものすごく変わります。

一本筋が通ったような、空回りではなく
ピシッと連動しつつ稼働できている
かみ合った感覚になるんですね。

書きながら今気づいたのですが、
本人がこの「奥」の意識を捉えることは
ものすごく重要な目覚めのカギをつかむこと
でもあるのですが、

それをつかむ前後って、相当に混乱した
抵抗に遭うことが多いのですね。

掘り下げても掘り下げても枝葉しか見せてこない。
けれどもその抵抗の奥に、それまでとは違う
どこか切羽詰まったような必死さがある
というか、絶対に触れさせまい、とする
意志を感じるというか。

こういうときは、その先に必ず核心がある
というサインなのですけれど、まさに、
正しい方向に進んでいるとも言えると思います。

口では目覚めていきたい、自分の人生を
本当に生きる喜びで満たしたい、
生きている実感を味わいたい云々と言いつつ、
今ひとつその自身の言葉に現実味を
感じていない人は、

眠り込んでいる「奥」の意識を捉えることが
その願いの実現へのスタートになると思います。

生きる喜びを望みながら、何故に
こんなにも人生に背を向けて眠りこけているのか。

その胸の内に触れつつ、目覚めの時は今だ!
起きろ!と揺さぶり続けることです。

私が様々な方の中に見る「奥」のエネルギーは、
ただ単に自身の中心に触れた時よりも、
エネルギーの密度が高く、質感も鋭いというか
かなり切れがある印象があります。
もちろん、ボリュームも。

自分の中心に触れるのも、
普段の自分からしたら相当にパワフルに
感じられるはずなのですが、
それでも桁違いのものを感じます。

それだけに、そのエネルギーにつながることは、
相応の在り方を求められるのかもしれません。

(どんな在り方をすればいいですか?って
私に聞かないでくださいね。

それは、あなた自身が自分で「奥」と
対話しながら考え、つかみ取っていくべき
ものです)

自分は、内なるこの可能性を受け止め、
支え、最大限に生かし切るような在り方を
しているだろうか?

それを生かし切るために、今何が必要で、
身に着けなければいけない資質なのか。

それを身に着けるために、何をするのが
効果的なのか。

力は、所有するだけではいけません。
生かしてナンボ、なんですよね。

使って使って、使い倒して、役立てる。

そのために、今自分が何をできるのか。

そういうことを、
自分で理解して歩めるくらいの
センスは欲しいところです。

それがわかるくらい、
自分と対話し、自分を知り、語り掛け、
よき相棒となれるように。

眠れる獅子が、目覚めんことを。

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