無かったことにする逃避で失うもの

人間の心って、ホント
どこまでも巧妙で奇妙奇天烈だと
感情解放のセッションをしていると
つくづく思うのですが、

嫌なことからつるりと逃げていく
そのバリエーションの多さも
新しいケースに出会うと、
そんな方法があるのか!と感嘆する
と同時に、そのクリエイティビティに
感心しきりです。

苦痛を感じないようにするために
生み出された数々の逃避テクニック
の中でも、今回取り上げてみたいのは
「無かったことにする」というヤツで、

読者の中にも、
あぁそれ、よくやる~!と
心当たりのある方は結構いらっしゃる
のではないでしょうか。

感情のエネルギーの性質からして、
感情を感じないでやり過ごす逃避は
いかなる形でも、必ず副作用を伴います。

一時的にキャパオーバーになった
精神を守るためにそうなるのは
仕方ないとしても、

それは単に先送りしたに過ぎないので、
後で必ずツケを返すときがやってきます。

緊急避難措置として
感情を受け止め生きることを先送りした場合、
そのままの状態でいるのは、精神的には
無意識レベルで非常に負担がかかっている
在り方であり、とても不自然な状態なのです。

状況的には何ら心配もないはずなのに、
心がどこかいつも重苦しいとか、
大したことではないはずなのに、
自分でも不思議なほど反応してしまうとか
心も体も、いつもガチガチになっている等
色々なサインが出てきます。

でも、その原因となっているものを
自分で封印しているので、
どうしてそんな状態になっているのか、
気付けなくなっているんですね。

そうして、何か生き辛さを感じて
やがて失っていた自身の真実に
出合うための旅を始めるわけです。

特に、今回取り上げる
無かったことにするというやり方は、
一時的には心の平静を取り戻せる
便利な方法かもしれませんが、

エネルギー的にそういう心を
リーディングしていくと、
とても無理のある構造になっている
様子が読み取れます。

たとえて言うと、
一枚の布にシミや傷が出来ていたとして、
この傷やシミの部分が見えないように
布を手繰り寄せてチクチク縫い込んでしまう
みたいな感じでしょうか。

そうすると、一見その部分のシミや傷は
見えなくなりますが、隠した部分が
なくなったわけではなく、布は
不自然に歪んでしわが寄るところが出来たり、
厚ぼったくなったりしてしまうでしょう。

辻褄を合わせたようでいて、
元の一枚の平らな布の様には
ならないのです。

特に、隠した部分に非常に不安定な
エネルギーが溜まるわけで、
これが何かあるごとに不穏な動きをして
心を揺さぶります。

けれども、自分の心をさっと見ただけでは、
何も異常が見えないし感じられず、
本人には、わからない、という感覚しか
ないのです。

その様子はさながら、
記憶喪失の方のようにどこか宙ぶらりんで、
自身の真実やルーツから切り離された
空虚さが漂います。

実際、その人は自分自身を失っているのです。

けれども、こういう状態から
自身の真実を取り戻そうとするとき、
チクチク縫い合わせた記憶を
元の状態に戻し、かつて何か起こったのか、
改めて直面し、受け止めていく
プロセスがあります。

それはそれで、
それなりに辛い作業になりますが、
そういうことを通して歪んだ構造を解消し、
本来在るべき姿に戻っていくんですね。

もう記憶喪失のような、
空虚さの中で生きるのではなく、
自分自身の人生を、しっかり自身の力で
地に足を着けて生きるようになっていきます。

無かったことにする逃避は、
自分自身をズタズタに引き裂いてしまいます。

本来人生は、分離できるようなものではなく、
丸ごと全部を受け取って一つのものとして
意義あるものになります。

自分を引き裂く苦しみよりも、
受け止める苦しみを引き受けられる
自分を少しずつでも、育てて行きましょう。

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