握りしめたものを手離せる潮時

様々な方のセッションをさせていただいて
つくづく思うのは、人間の心と言うのは
一筋縄ではいかない、ということです。

これは、まだ駆け出しだった頃の自分
からしたら、まだまだ未熟ではあるものの、

随分あの頃出来なかったこともたくさん
出来るようになったけれど、

それでもなお、というか、だからこそ
出てくるものもあって、人間の心の奥深さ
と言うか、奇怪さ、難解さというものを
何度も新たに確認することがあります。

目の前に見えている、
本人が認識している問題と思えるものを
クリアすれば、すんなり前に進める
こともあるし、

それをクリアにしても、何度も何度も
場面を変え、人を変えて似たようなテーマが
繰り返し浮上してなかなか抜けられない
ケースもあるし、

次から次へと新たな問題を作り出して、
結局、自分が不幸だと認識するところに
戻ってくる、と言うケースもあります。

戻ってくると言っても、
取り組んで統合できた部分に関しては
クリアになったりブロックが外れたりは
しているので、少しずつ違っては来るし、

本人なりに気づきがあったり、
出来なかったことが出来るようになったりと
少しずつ成長していく部分もあるので、
全く同じところに戻ってくるという
わけではありません。

同じ自分ではないけれど、
引き続き抱え込んでいる、握りしめて
離そうとしない何かを、次の自分の人生に
持ち越しているわけです。

そういう、最も根深いところにあるものを、
どのタイミングで明らかにして
手離すなり統合するなりして、
次の人生のステップを上がるかは、
本人が納得したタイミングで
決めることです。

深いところにあるものに辿り着く前には、
その手前で処理しておかなければいけない
テーマがいくつもあったりします。

そういうものに一つ一つ向き合い、
認め、納得して自分の一部として統合する、
という道のりを越えてきた自分だからこそ、
さらに深いテーマに向き合えるんですね。

だから、
手前の扉を素通りして、一番奥の扉に
チャレンジする、ということは
できません。

ある意味、挑戦資格がないので、
扉自体が見えなかったりしますね。

掘り下げが進んで、
最も触れたくない、変わりたくない
と深いところで思っているものに
近づいていくほど、熾烈な抵抗が
起こってくることはよくあって、

そういう抵抗をなだめ、和解しながら
じりじりと一歩二歩、あるいは半歩でも
歩みを進めて行くわけです。

ときには、そういう自分自身との
やり取りの中で、もうこれ以上
何をやっても無理ではないか、
自分は永遠にこの苦しみから逃れられない
のではないか、と絶望的な気持ちに
なることもあるでしょう。

そういう気持ちになること自体、
触れられたくない自分からしたら、
シメシメ…(ウヒヒ)って感じですよね。

でもこの葛藤、すごく辛いのも
よくわかります。

ホトホトそういう自分との戦いに
膿み疲れて、いい加減止めたい
と思っているのに、止められない。

どうしたらいいのかわからない、
ってなっている人、少なからず
見てきました。

そういうときに、
一番やってはいけないのは、
自分を憎み、責め苛むことです。

これ、やってる人多いですけれどね。

そうすればするほどに、
ドツボにはまっていきます。

そういう葛藤、パラドックスに陥らせることで
自分が最も向き合いたくない、触れたくない
ことは何なのか。

自身の真実を真摯に求める気持ちが
道を開きます。

深いところでは、見たくない、
認めたくないとわかっている
人もいますね。

認めてしまったら、
今の自分のすべてが変わってしまうから。
それは嫌なのです。

そこはそのままに、
苦しくない自分になりたい。

でも、それは無理なのです。

だから、向き合ってるふりをして、
これ以上、自分にはどうしようもないのだ、
という形を作るために、ありとあらゆる
問題を次々に作り出すのです。

自身の真実にのみコミットメント
できるのかどうか。

そこが、握りしめたものを
手離せる潮時、ということに
なるでしょうか。

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