魂に刻まれた神の象眼

冬至を過ぎて、タームが変わると
確かにベースのエネルギーが
変わっているのが感じられます。

冬至以前よりも、
ちょっと気持ち的に楽ですね。

冬至の前数日は、自分的にも
結構精神的にプレッシャーが
かかっていました。

在るがままのこの現実と戦わずに
対峙し続けるということが
テーマだったように思うのですが、
現実に対する不満はどうしても
湧いてきていました。

不満を抱くということは、
受け入れられずに戦っているわけで、
戦うことにも疲れて、やがては
諦めの境地になっていきます。

でも、諦めというのは単なる蓋で、
受容したとは言えません。

依然として、
表面には見えない奥深くでは、
不満を抱きつつ戦いは続いています。

セッションでも、
よくこういう状態になっている人が、
受け入れがたい自分をいかにしたら
受け入れられるようになるのか、
という苦闘がここから始まってしまう
ケースがあるのですが、

それは戦いのテーマが変わっただけで、
やっぱり心の乱世は相変わらず
継続されていくのですね。

本当は、受け入れる努力をするというのも
違っていて、ただ、今ここにいて、
内なる神とともに、今を生きるだけ
なのだろうと思います。

そういう在り方をしている時に、
受け入れる努力なんて、
そもそもないわけです。

ただ、内なる神とともに在る平安に
寛ぐだけです。

では、その内なる神とともに在る平安
を知るためにはどうしたら良いだろうか
と私なりに考えてみると、

不平や不安事項に意識のフォーカスが
向いていると難しくて、
やはり、今この瞬間に在るものに
意識がピタッとチューニングされると
人生の別のレベルにシフトしている
感じがします。

不平不満を抱いている時の意識とそれは、
全く交わることが無くて、
両立はしません。

心の平安を求めるのなら、
出来るだけ多くの時間を
今ここに意識をチューニング
しておくことです。

今この瞬間にいます神を教えてくれた
レナード・ジェイコブソンの教えに触れて
十数年経つけれど、

私にとってその実践は容易ではなく、
苦闘と絶望の連続でありました。

彼の教えは、とても大切なものである
とわかっているのに、どうしても受け取れない
自分をいかになだめ、収めるかという
本当に身悶えするような苦しい歩みでしたが、

同時に、その苦しみの中で、
たくさんの恩寵を受け取り、
神の証を授けられた歩みであったような
気がします。

レナードの最後の来日リトリートのとき、
私はいかなる試みも実を結ばなかったことに
深く絶望し、打ちのめされていました。

一緒に参加した人たちはみな
幸せそうな充実感に満ちた顔をしていたのに、
何も受け取れなかった自分が情けなく、
努力してもどうにもならないことが
あるのだという事実を受け止めるしか
ありませんでした。

帰ってからも、その失意と絶望は
深く心をえぐり続けていて、
私はその痛みを持て余していました。

そんなある日、もうこれ以上
歩みを続けることはできない。
神よ、何か証が欲しいと願った時に、
思いもかけない形で、
それが応えられたのですね。

他の誰が見ても、そのことの意味は
わからなかっただろうけれど、
ただ、私にとってだけ意味のある形で
間違えようもない印が示されたのでした。

そのことで、私のえぐられた心が
全て癒えたわけではなかったけれど、
金の象眼を施すように、私の心に
神は鮮やかに印を刻んでいきました。

痛みが深いほどに、恩寵もまた深い
とつくづく思うのですが、
心が凍り付くほどの残酷さと
魂の芯から震えるような恩寵は
同時に成り立つのですね。

そして、魂に刻まれた神の象眼は、
時を経てゆっくりと魂を変容させていきます。

人生に流れ込む恩寵に、
抗いようもありません。

ただ、日常に満ち満ちるノイズの中で、
そのことを忘れずにいようと思います。

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