心の免疫機能と境界線

自分と自分でないものを識別する感覚って、
すごく大事だと思うのですよね。

肉体的に言えばそれは免疫機能に当たり、
これがきちんと機能しているから
ばい菌を寄せ付けず、健康を維持
できるわけで、

これが正常に機能しなくなると、
ばい菌に負けて風邪をひきやすくなったり、
自分で自分を攻撃する免疫機能不全の
病気になったりもします。

また、医療的に異物を体に移植したりする
臓器移植や骨髄移植などをする場合、
敢えて免疫機能を抑える処置をしますよね。

そうやって、自分でないものを
攻撃しないように、受け入れるように
させるわけです。

なぜこんな話をしているかというと、
精神的なレベルでも、同じようなことが
言えるからです。

自分のフィールドに異物が侵入してきたとき、
ちゃんとそれを排除してクリアな状態を
保てるかは、精神衛生上、大事なポイント
になると思います。

たとえば、
無遠慮に私生活に介入してくる隣人や
親戚などに、それは止めてください、
と断固とした意思表示ができるかどうか。

親子間でも、こういうことが出来ないと、
変な共依存関係になっていったりする
ケースもすごく多いですし、

自分がどこまで何に責任を取るべきなのかが
分かっていないと、ずるずる侵入を許して
どこか理不尽さや不快感、違和感を
感じながら、

本来与えるべきでないエネルギーを
与えさせられる、というか奪われていくのを
なすすべもなく傍観しているしか
なくなるのです。

ずるずると境界線を破って
厚かましくも侵入してくる輩は、
侵入される存在の隙をすごくよく
嗅ぎつけてきます。

自分を受け入れないことが
良くないことであるかのように
錯覚させ、罪悪感を抱かせて
その人の持っている倫理観をぼやかし
曖昧にしてその隙に入り込んできます。

そんな風にされると、
嫌だと思っているのに、
あれ?ひょっとして自分が悪いのかな?
とか訳が分からなくなって、
どうぞ、と閉ざすべき扉を
開いてしまうのです。

このように、
心の免疫機能がうまく機能していない人は、
自分という感覚が曖昧なので
エネルギー的に見ても境界線が
ぼんやりとぼやけています。

ということは、
他者の影響を受けやすく、
自分軸が定まりにくい状態に
なっていると言えます。

この場合の
自分という感覚が曖昧というのは、
ワンネス意識とは別の状態で、
健全とは言えません。

深い目覚めの意識にある
レナードジェイコブソンは、
ワンネスに至る前に、一人にならなければならない
と言います。

一人になる段階をすっ飛ばして、
ワンネス意識に至ろうとする人を
たまに見かけるのですが、
その試みはうまく行きません。

ワンネス意識は、
純粋に自分で在ることが深まっていく中で
到達する意識かな、と思うのですが、

共依存や曖昧な境界線の状態を
どこまで延長していったとしても、
不健全に絡み合い、混乱していく度合いが
増していくだけではないでしょうか。

自分の領域に入り込んできた侵入者を
セパレートするには、自分が自身の責任を
完全に引き受けることがまず先です。

そういう覚悟ができている人に、
侵入者は侵入できません。

なぜなら、
その人は自分を誤魔化していないから。

侵入者は、嘘や誤魔化しが大好きです。

つじつまの合わないところ、
誤魔化しているところ、
何となくぼんやりとさせているところに
入り込み、潜み、住みつけるからです。

だから、
何としても本人が自立心など持たないように、
曖昧にしていたところをはっきり
させないように、嘘をつき続けるように
仕向けて行きます。

逆に言えば、
そういうことを全て止める方向に
向かい始めると、侵入者はアタフタと
慌て始めます。

妨害も強くなるでしょうが、
自分が自分で在ること、
自身の真実を求め続ける意識が、
よからぬ者を退けるカギになります。

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