自分を知ることの奥深さ

自分を知るというのは、
言葉では言い表せないほど、
実に奥深いものでありますが、

どのようなところから入っても、
本当に真摯に向き合っていれば、
必ず避けては通れない関門というのが
誰にでもあります。

身体的な領域から入ったとしても、
深まれば、精神や魂の領域に

触れないはずは無いし、

スピリチュアルな領域から入っても、
肉体の領域を置いてけぼりにして
深まるというのは、どこか
不完全なものがあると思います。

その人の持っている資質によって、
歩みやすいアプローチはありますが、
その歩みの中でやってくる叡智は、

言語は違えど同じことを説いている聖典
ようなもので、そのエッセンスの部分は
源が同じなので、通じるものがあります。

だから、
その道の本物の達人同士が出会えば、
たとえ分野が遠くかけ離れていたとしても、
相手の力量がわかるんですね。

どれだけ自身の真実に、
そして奥深い叡智に触れられたのか。

そのことが、黙ってただ在るだけの
その佇まいに、静かに現れています。

私たちの意識は、しばしば
他者はもとより、自分をも騙します。

知るべきこと、真実に煙幕を張り、
無明の闇の奥深くに
それを隠してしまいます。

そうして、ありとあらゆるトラップを
張り巡らせて、容易にはそこに
辿り着けないようになっていたりします。

自分が何に囚われ、怯え、逃げているのか。

そのことに対峙し続けるのは、
なかなかのことです。

どれだけ奇跡が起こったとしても、
一朝一夕には成りません。

なぜなら、注意深く対峙し続ける
その歩み自体が、自分を成長させ、
変容させていくプロセスそのものだからです。

まぐれ当たりでたまたま奇跡を体験しても、
誰かや何かの恩寵が与えられ、
自分の力量よりもはるか先を一時見せられても、
それを血肉とできる器が出来ていなければ、
儚く消える夢の如し。

まぁそれもそれで、
その人の人生には何らかの意味は
あるのでしょう。

ただし、それに囚われていたのだとしたら、
素晴らしい体験も、ネガティブな要素と
してしまいかねません。

それも、自分次第ですね。

自分の真実を知ることの中には、
素晴らしいことも多々ある一方で、
知りたくもないおぞましいことも
あるかもしれません。

大体、そういうものが、
素晴らしいものに触れて行くことを
妨げているので、無かったことにしたり
封印をかけたりするのではなく、

本当に叡智に触れることを選ぶのなら、
まずはそれらも全て、明らかにする
必要があります。

なぜか拭いきれない罪悪感や、
善きものを求めているはずなのに
どうしてもまともに向き合うことが
できずにいるとか、

そういう傾向がある場合は、
必ず奥深いところに隠している
何かがあるはずなのです。

そして、そういうものに限って、
表層意識ではまるで自覚がなく、
ピンとくることもないし、
内観もうまくできないことが多いです。

人によっては、
その本丸に触れられるようになるまでに、
その手前でたくさんの前段階というか、
準備が必要なケースもあります。

とても受け入れられないと思うような
何かがそこにあったとして、
それでも真摯に在るがままの真実を
受け止めようという姿勢が本当に
できるまで、決して扉は開きません。

口先だけ、表層レベルでは何とでも
言えますけれどね。
そういう次元の話ではないのです。

自分の決意がどのレベルからのものなのか、
それすらも識別できない意識では、
難しいでしょう。

恐れの感覚が麻痺している人も多いですが、
その状態で恐がっていないことを
良しとするのは浅はかです。

恐れを感じていてなお、
対峙できる胆力があることが
大事なんですね。

こうしたことすべてが、
自分を知ること、叡智に触れることに
つながっていきます。

こういうことをおろそかにして
奇跡を求めるのは、
魔道というものです。

よくよく、心しておかれますように。

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