切り捨てられたパズルのピース

良い人過ぎる。
出来過ぎなくらい、
きれいな側面しか見えてこない。

そんな人がいます。

これまで、様々な方に出会ってきましたが、
セッションで、たまにそんな人を
お見掛けします。

良い人が悪いわけではないのですが、
どうも違和感を覚えるのですよね。

その良い人の感じが、
自身の様々な側面を受け止め、
統合された状態からくる
その人らしい魅力が滲み出るような
ものではなく、

何か、「良い人」以外の側面が
バッサリ斬り落とされ、隠されたような
不自然さに、違和感を覚えるのです。

セッションにお見えになるということは、
その方もどこか生き辛さを感じているわけで、
取り組んでいくポイントは、
その切り落とされた何かの要素
ということになります。

私たちは、どんなに人間目線で

都合の悪い側面でも、それも含めて
全体で自分という存在になっています。

それらの要素がうまく統合できずに
収まりの悪いこともありますが、

収まるような在り方が、
本来の自分であり、最も自分らしく、
生き生きと生の喜びを生きられる
人生になります。

たとえて言うと、
ジグソーパズルのどこか一部のピースを
捨ててしまったり、何か別のパズルのピースを
持ってきてきれいな絵にしようとか、
無理やりピースを別の場所にはめ込んでも
パズルは完成しないように、

真っ黒なピースも、バラの花びらのピースも、
どちらもしかるべきところにしかるべきように
収まることで、全体としてバランスと調和
の取れた、完全な一枚の絵になるのです。

どうやったらそのピースを
収まるべき様に収められるのか。

それを深く問うていくのが
人生かもしれません。

なかなかに収め難いピースも
あるでしょう。

どうやっても、収まるべきところが
無いように見えるピースも
あるかもしれません。

その場合は、まだ今の自分には
見えていない領域があるのかもしれません。

近視眼的に、
とても狭い範囲しか見ていなければ、
その場所は見えてこないけれど、

もっと広く、大きく
全体の景色を眺めて見たときに、
初めて見えてくる景色があって、

その景色には、そのピースが
必要不可欠で重要なポイントを
構成しているかもしれないのです。

それが見えてくるまでに、
たくさんのことを学び、
多くのピースを拾い集めるでしょう。

そうして、カギとなるピースが
揃った時に、突如として
長いこと意味の分からなかった
ピースの意味が、ハッキリと見えてくる。

そんなことがあります。

それまでは、どう見ても
地獄絵図としか見えなかった景色が、
そのピースがぴたりと嵌った瞬間、
天国の絵図だったと気づく。

そのくらい、天地がひっくり返るような
気づきがやって来ることもありますね。

人生って、本当に分からないものです。

一筋縄ではいかないし、
私たちの予想をはるかに上回る
何か素晴らしいものを
見せてくれるのです。

だからこそ、
安易に決めつけないこと。
諦めないこと。
歩み続けることが大切です。

この肉体で生きる人生は、
100%遅かれ早かれ終わりは来ます。

焦って先を急ぐより、
その終わりの瞬間まで、
息が続いている限り、
この人生を味わい尽くしたらいい。

喜びも悲しみも怒りも憎しみも愛しさも、
みんな良いも悪いもないのだから、
清さも汚れも価値も無価値も越えて、
ただ在ること。

超越を求める人は多いけれど、
それは、今この自分を離れて
実現できるものではなく、

この自分を突き抜けていくことでしか
至れないものだと思います。

超越を、高尚な現実逃避の
隠れ蓑にしないように。

人生の果実をしっかり受け取って、
この人生を生き抜いて参りましょう。

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