長く定期的にサポートさせて
いただいているクライアントさんたちを
見ていると、その方の変化が
すごくよくわかるのですが、
ある時期まではあまり目立った
変化はないように見えても、
諦めず、コツコツ地道に
取り組みを続けていくと、
やがて何かが臨界点に達し、
奥の方で新たなエネルギーが
立ち上がってくるのを
感じるときがあります。
それは、ご本人は気付かないけれど
周囲から指摘されてやっと
わかることが多いようです。
そうなってくると、
その方は次の段階に入っていきます。
そこで提示される命題というのは
人それぞれですが、その方の魂の願いを
より深く、ググっと突っ込んだレベルで
取り組んでいくようになるのは、
共通しています。
だからその段階に進む前に、
基礎的な様々な能力を磨くような段階を
長く通過していくわけです。
ここまででも、結構な質と量の
取り組みになるとは思いますが、
そういうものがクリアできてないと
立ち上がってこない領域がある
ということなんですね。
これはどういう分野でも言えること
だろうと思いますが、本気で
肚を括って向き合うからこそ
培われて行く在り方というのが
あるように思います。
たとえば、プロとアマチュアのように、
ものすごく上手なアマチュアは、
プロと同じかと言えば、やはり
明確に違うものがあるでしょう。
それは多分、そのことが
自分の人生にとって、命にとって
どういうものなのかを問い続けた
歩みの重さ、深さの違い
かもしれません。
どんな分野であれ、
本気でそれにかかわっていく
と決めたところから、
それは自分を深く知るための
「道」となります。
そして、その道を行く軌跡が、
その人の人生そのものになるのです。
日々様々に湧き起こる人生の諸々の
出来事から逃げずに、自分自身を見つめ、
立ち向かっていった中で、
どれだけ自分自身を知ることができたか。
受け入れることができたか。
違う景色を見ることができたか。
自分を開いて、触れることができたか。
失敗を繰り返し、遅々として進まない
ように見える歩みでも、壁に挑んだこと
自体が、人生の宝なのです。
挑まなければ、苦しさを回避できる
かもしれません。
けれど、挑んだからこそ味わう
苦しさの中でしか、わからないことが
あるのですよね。
挑まない者には、
それは知りようもないことで、
生涯そういうものを知らずに
過ごす人生と、
挑み続けて、
たくさんの苦しさを知っている人生は、
どれだけその奥行きに違いが
出るでしょうか。
その苦しみに溺れているときは
気付かないけれど、挫折や絶望でさえも、
かけがえのない宝であったと、
本当にそのことを昇華させたときに、
気付くでしょう。
だから、あなたが選んだ道を
誰が何と評価しようと、その価値を
決めるのはあなた自身であり、
自分の命がその本当の価値を知っている
というその感覚が、あなたの歩みを支え、
導いていくでしょう。
人生は、あなたの想像をはるかに越えて、
呼びかけに応える者に、惜しみなく
ギフトを用意しています。
あなたはどの程度、自分の命に、人生に、
本気で肚を括って向き合うでしょうか。
すべての美しき人生に、祝福を。