人の心は裏腹、
頭で思っていることと
深いところの思うところが違っている
というのはよくあることで、
ここが人間心理の一筋縄で
行かぬところ。
この不一致をいかに見つけ、
自覚して修正していくかが
スムーズな願望実現や
深まっていく意識のミソとなるところ
でもあります。
なぜこうした不一致が起こっているのか
と言えば、何らかの原因で、分離が
起こっているからです。
たとえば、
耐え難い苦痛を感じたくないから
感覚を閉ざしているとか、
本当の気持ちを認めてしまったら、
深く傷ついて立っていられないから
認めないことにしているとか、
深い絶望から、人生のあらゆる幸せを
諦めてしまって、何もまともに
向き合わないようにしており、
意識がどこかに逃避している等。
色々な理由で内面深くに分離が
起こった結果、自分のことなのに
自分が感じられず、わからなく
なっているのです。
何となく、自分を見失っている
自覚がある人もあれば、
自分が自身に嘘をついている、
真実を認めようとしていないことに
自覚がない人もあるし、
薄々わかってはいるけれど、
どうしたら良いかわからない人、
わかってはいても恐くて
逡巡している人など、様々です。
内面に分離を抱えている人の
チャクラをリーディングすると、
本来在るべき意識のポジションと
ズレていることがしばしばあります。
セッションをして、そうした分離が
少しずつ統合されて行くと、
このズレも戻ってきて、
自分自身にくつろぎ、落ち着いて
居られるようになってきます。
ポジションが本来の位置に
はまってくるにつれ、
意識が深まっていくのは
連動していますね。
人間社会でも、
本音と建前というのがありますが、
そういう二面性で人づきあいを
している限り、見せてはもらえない
側面があるのとよく似ていて、
自分自身に対して、どこまで嘘偽りなく
真実に直面し、そのレベルで触れられるか
によって、開示される領域があるのですよね。
とかく人の頭は理想を優先させて
自身の真実を置いてけぼりにしがちだけれど、
どれだけ理想を掲げ、追いかけても、
真実は厳然としてそこに在り、
消えることなく静かに深く、語り続けるのみ。
その声に耳を傾けない限りは、
その人は、真に自身の人生を生きることは
できないのです。
それでも人はしばしば真実の声を聞くよりも、
理想とは違う自身の現実に不安や不満を抱き、
何とか真実の声をやり過ごして、少しでも
理想に自分をねじ込もうと頑張ります。
頭ではそれは違うとわかってはいても、
なかなかそれを止められないんですね。
建て前や体裁、世間体を気にして
子供の本音に向き合おうとせず、
むしろ何とか子供を体裁の良い型に
押し込めようとする親みたいなものです。
あなたの親がもしそんな感じなら、
それはあなたのそのような自身への態度の
鏡かもしれませんね。
真実は真実、変えようもありません。
それを、世間体よりも大事にして
軸に立てたところから自分の生きる世界を
受け取り直したら、今とはかなり
違った景色が見られるかもしれません。
自分の本音を握りつぶさず、
まずは大事にして在るがままに受け取る
ところから、内面の分離やズレを
修正していく一歩が始まります。
自分の本音を、ダメだ、自分がおかしい、
などと抑えつけないで、素直に
あぁそうだったんだな、と受け止めて
みましょう。
その気付きが、あなたを
自身の人生に、地に足をつけたものに
してくれる第一歩となっていくでしょう。