お免状をいただいてからがスタートです

先日、ある健康関連のセミナーに参加したときに
知り合った方たちに、私のやっている
ヒーリングについてお話させていただいたのですが、

私としてはできて当たり前、できなきゃダメでしょ、
と自分では大したことないと思ってることでも、
とても感心され、興味をもっていただいたのが
なんだかとても新鮮でした。

その方のエネルギーを読んでいくこととか、
感情をどう扱ったらいいのかとか、
その他諸々の「できて当たり前」で、

できなければこの仕事をしていく
資格すらない、くらいに思っていることが、

初めて見聞きする方にとっては
そんなにも特別なこととして捉えられることに、
自分が積み重ねてきた歩みを
ふと感じたわけです。

9年半くらい前は、私もその方たちと同じところに
いたわけで、私も頑張ったよね~って
ちょっと自分を褒めてあげました。
(もっといっぱい褒めてあげた方がいいかな?笑)

ヒーリングの世界に飛び込んでいったときは、
とにかく人様にお金をいただけるくらいの
セッションを提供できるように
ならなくてはいけない、と必死でした。

色々なヒーリングを学んだけれど、
どんなヒーリングも、資格を取ったところからが
スタートなんですよね。

お免状をいただいたから
「一人前」なわけじゃないんです。

それは、本当に人様からセッションで
お金をいただこうと思った人なら、
たぶん誰もが思うことだと思います。

ものすごく恐いんですね。

知り合いにモニターを頼んで、というのではなく、
全く初対面の方にセッションをして、
それをまとめていくことができるのかどうか。

レイキとか、エネルギーを流すタイプの
ヒーリングなら、言葉は悪いですけれど、
誤魔化しは利くんです。

けれど、お話をお聞きしながら掘り下げをして
エネルギーを使ってするヒーリングは、
そうは行きません。

まぁ、前者のタイプのヒーリングでも、
クライアントさんに満足して帰っていただけるか
どうかは、最初のころはとても不安でしたけれどね。

一対一で、すべて自分一人で起こってくることに
対処しなくてはいけないわけで、サポートで
上級の人に入ってもらうなんてことは
できませんから。

その、いわば孤独な戦いを戦いきれるかどうかの
胆力が必要なのです。

自分の対処が悪かったことで、
クライアントさんを傷つけてしまったことも
あったかもしれないし、

精一杯やってもなお、力及ばないことなんて
ごまんと経験するわけです。

もっとできることがなかったんだろうかとか、
あのやり方は間違っていたかもしれないとか、
迷い、悩むこともありますよね。

もちろん、とてもうまくいって、
すごく感謝してくださる方もあるし、
ずいぶん経ってから、あのときお世話になりました、
とご連絡をくださる方もあります。

また、一度もお会いしたことはないのに、
ブログから気づきを得て、とても有り難い
メッセージを頂くこともありました。

本当に色々あって、やっぱり自分には向いてないな、
とか思って、自信を喪失してやめようと思った時期も
ありましたけれど、

そういうところを越えていかないと、
人様からお金をいただくセッションが
できるようにはならないんですね。

ヒーリングのお免状をいただいて
「プロ」になりたいと志しても、
挫折していく人はたくさんいます。

よく、石の上にも三年って言いますけれど、
デビューしても三年もつ人がどれだけいるのか。

テクニックだけでやろうと思っても、
人間という存在に向き合うのにそれだけで
どうにかなるほど、甘くはありません。

そのレベルの土俵でやってたら、
間違いなく3年はもたないでしょう。

昨今の、セミナー受ければお免状がもらえる
ヒーリングでは教えられてない「何か」を、
自分でつかんでいかなければいけないのです。

そこがね、結構しんどいわけですよ。

それも、キャリアを重ねればそれなりに、
積み上げた先でまた何かが出てくる。

私も今、何度目かのそういう課題に挑戦
しているところではあります。

偉そうなこと言ってますけれど、
どんな分野だってそうだと思うんですよね。

そういうところを、辛いから嫌だとか思って
逃げまくっていたら、ものにはなりません。

逆に、それで逃げて捨てられるようなものであるのなら、
それはその人のすることではなかったんでしょう。
その人には、もっと別の道があるのだと思います。

私はまたまたもちこたえてここまでやってきましたけれど、
ただただ運が良かったのだと思うし、支えてくれた
家族のお陰だと思っています。

道を歩むのに、たとえ一人でその道を歩むとしても、
そこには色々な存在の支えがあるはずです。

歩ませていただいているわけです。

その歩みは、間違いなく自分一人のものではありません。
歩ませていただいていることの事実の奥には、
それを支える存在たちの、願いがあるのです。

なぜそのような才能や環境が与えられているのか、
多くの人が挫折することを、自分は越えて
来られたのか。

特別な才能など何もない、と思うのなら、
今ここで生きていること自体を
思ってみたらいいでしょう。

ただただひたすら有り難い。
それ以外、何があるでしょう。

自身の人生の背後に在るものに気づき、
思いを致すほどに、満ち足りていく。

今一度、丁寧に自身の歩みを振り返って
みようと思いました。

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