誰も悪者にする必要のない人生へ

「鏡の法則」ってよく言いますね。
あの人は自分の鏡だから、
「人の振り見て我が振り直せ」とか言って、
あんな風にならないようにしよう、とかね。

それにまつわる本なんかも色々出ていますが、
でも実際に、自分の理解や常識、美意識から
遥かにかけ離れた相手を見て、

「一体あれのどこが私なの?」と思う人が
ほとんどだと思います。

そうなると、鏡の法則にも例外はあるわよね。
すべてのケースで当てはまるわけじゃないんだ
とか思ってしまうわけです。

でもね!そうじゃないんです!
もう絶対に、その人はあなた自身を
見せてくれてます!

このブログでも何百回も
お伝えしてきていることですけれど、
例外はありません。

ただ、それを見る自分自身が、
鏡の読み方を知らないからわからないだけ
なんです。

たとえば、パートナーと喧嘩したとします。

あなたは「彼がちっともわかってくれない。
なんてひどい人なの!」って傷つき、怒りを
感じます。

一方の相手は、「お前はいつもそうだ!
俺の言うことなんか一切聞こうとしない。
これまで、一度だって聞いたことがないだろう!」
って譲りません。

あなたは、彼が態度を改めるべきだと信じているし、
彼もまた、改めるべきは自分ではなく、
あなたの方だと信じて疑いません。

「信じられない!あなたおかしいわよ!」
とあなたが言えば、

相手も
「おかしいのはお前だろう!
お前の方こそ改めるべきだ!」

って、まるでオウム返しのように
言い返してくるでしょう。

お互いに、心の奥で感じているのは
わかってもらえない、受け止めてもらえない
淋しさと悲しみ、自分をないがしろにされた怒り、
絶望的なまでに逃れられない苦しみ、です。

それらの責任が、相手にある、
と思っているわけですね。

でも、感情解放ワークの視点から言うと、
それは違います。

自身の内に生じた感情の責任は、
100%自分で負うべきなのです。

そうでない限り、悪者を外側に作り上げ、
自分が被害者になって、自身の幸せは
その加害者の態度次第ということになります。

とても無力で、惨めさにあふれた人生を
自ら設定してしまうことになります。

そしてまた、強情で決して譲ろうとしない、
自身の正義を全く疑わない相手は、
あなた自身の姿でもあります。

あなたが戦っているのは、
この自分自身なのですね。

ということは、どこまで行っても
平行線で、相手が折れる、ということは
ありえないのです。

では、この絶望的なまでの関係性に
どう終止符を打ったら良いでしょうか?

自分が折れて、負ければいいのでしょうか?
それとも、相手を完膚なきまでに叩きのめす?

そうではありません。

誰も悪者にする必要はないし、
被害者や加害者になる必要はないのです。

ただ、相手に背負い、埋めてほしかったものを
自分で引き受ければいいのです。

すなわち、わかってもらえない悲しみ、
満たされない苦しみ、怒り、絶望などです。

それは、誰かが責任を引き受けるべきもの
ではありません。

自分で受け止め、統合していくべきものです。
それが自身の人生の責務です。

それを誰かが引き受けてくれなかったからと言って、
どうして相手を責めることができましょうか。

全くお門違いなことです。

まずはこれを完全に自分で引き受けること。
これができると、「鏡」ですから、
映ったものは変わっていきます。

しかも、その変化は瞬時です。
「鏡」ですから、3分後とか、一週間後に
徐々に変わってくる、ということではないんですね。

自分の責任を引き受けたはずなのに
相手が変わっていないのであれば、

まだあなたが引き受けずに逃げ続けている何かが
あるのでしょう。

さらに「鏡」を注意深く覗き込んで、
自身の在り様に直面すべきです。

日常の中で、こんな風に出来事の嵐に
巻き込まれて我を見失っていると、
なかなかに何が「鏡」なのか気づきにくい
ものですが、

どんな時も、自身の感情の責任を他者に
押し付けていないかどうかというところに
注意深く在ると、その時すべきこと、
自身の取るべき態度がわかります。

しばしば私たちは、頭でわかっていても、
「正論」を盾にして責任転嫁をしてしまいがちなのです。

よくよく自身に問うてみてください。

私のこの気持ちの責任を負うべきなのは
誰なのか。

たとえどんなに理不尽なことをされたとしても、
自身の感情の責任を負うべきなのは、
この自分なのです。

ここがブレるとダメですね。

それをしたうえで、社会的、道義的、法的責任を
問うべきだろうと思います。

これができない限りは、結局あなたは
相手と同じレベルのところにいて、
同じことをしているにすぎないのです。

なかなかに難しいことに感じるかもしれません。
でも、頭で考えるよりは、ずっとシンプル
なんですよ。

誰も悪者にする必要はなかった、
と知ることは、自由への一歩ではないでしょうか。

あなたの戦いに、終止符が打たれますように。

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