マウンティングしてくる人の心理

私たちは生きていく中で、
必然的に様々な人間関係を作ります。

そうした関係性の中で、
相手と自分自身の立ち位置を確認
するわけですが、

たとえばこの人は
敵なのか味方なのか。
上なのか下なのか。
信頼し、親しく交われるのか
用心し、距離を置くべきなのか。

意識、無意識的に判断し、
相手と自分の距離感、密度などを
決めるのです。

そういうポジショニングが決まらない
関係性というのは、どこか得体が知れなくて
居心地が悪いのですね。

それが決まれば、自分が上であろうと
下であろうと、そのポジションの意味づけ通りに
振る舞うようになります。

ときには、そのポジショニングの居心地が
フィットしなくて違和感を感じることも
あるでしょう。

たとえば、
相手が妙にマウンティングしてきて
自分が上であることを認めさせようと
してくるときとか、

逆に相手が必要以上に丁重に接してきて、
対等でいたいのに、先生先生と
上の立場に持ち上げてくるとか。

どちらも居心地悪いですよね。

今回は、こうしたポジショニングの中でも、
仕事上の上司部下など、社会的な役割
としてのものではなく、

人間性や人格を元に行われるものについて
思うところを書いてみます。

昔の偉い人は
「天は人の上に人を造らず、
人の下に人を造らず」
と言ったようですが、

実際、そのように対等である時、
私たちにはしばしば、落ち着かない感情が
浮上することがあるのです。

たとえば、
常に優越感に浸っていたい傾向のある人が
みんなと平等に扱われたとき、

この人は非常に惨めさや無力感、無価値感などを
感じたり、屈辱感を感じたりするかもしれません。

また、常に敵か味方かという目で人を
判断する傾向のある人が、そのどちらとも
判断できない人に出会ったとき、
非常に不安感を感じるかもしれません。

このように、私たちは関係性の枠組みに
人を分類することで、実は自身の内に浮上する
ある落ち着かない感情を収めていることが
あるのです。

だから前者の場合、この人は平等に扱われると
途端に自分の中の無価値感や惨めさ、
劣等感などが浮上してくるので、

常にそれらを感じないようにするために、
自分を優位なポジションに置かないと
いられないのです。

だから、
見栄っ張りな人、いつも自慢話ばかりする人、
マウンティングをしてくる人というのは、
心の内に癒しがたい惨めさなどを持っている
と言うことができるでしょう。

一見、プライドが高いようでいて、
実は惨めさの反動のようなものですね。

また、敵か味方かを常に白黒つけたい人は、
いつもやるかやられるか、やらなければ
自分がやられてしまう、みたいな恐れを
持っているのかもしれません。

だから、自分の安全を確保したいのですね。

でも思うにこういう人は、
味方だから心底安心しているかと言えば、
多分、同時に裏切りの恐怖も抱えている
ようなきもします。

味方であれば信頼すると言っても、
いったん何か不安要素が見えたら
二度と信用しなくなるかも。

この人の見ている「敵」というのは、
実は己の心の中の「恐れ」なのだろうな、
と思います。

それをあらゆる人間関係の中に投影して、
恐がっているのでしょう。

何を恐れているのか。
注意深く対峙し、それを明らかにして
受容、統合しない限り、

この人の修羅の世界は終わらないでしょうね。

前者のようなパターンでも後者のようなケースでも、
いずれにしても、自身の内に抱えている
心の痛みや恐れが癒えている人は、
どんな人といても対等で平等でいられます。

人を下に見ることで自身の内の落ち着かない
惨めさなどを埋める必要はありませんし、

自身の内の恐れを相手に投影して
戦っていないからです。

相手を在るがままに見て、
自身のあらゆる要素を尊重し、
受容するのと同じように、

相手のあらゆる要素を尊重、受容し、
適切にコミュニケーションするでしょう。

マウンティングしたり、敵か味方か、と
旗幟鮮明にすることを求められるのが
うっとうしいのは、

相手の欠乏感や不安感を埋めるための
ストーリーに無理やり参加させられることへの
不快感とも言えそうです。

とはいえ、自分の現実にそういう人が
現れたということは、多かれ少なかれ
自分にもそういう要素があるということ。

今一度振り返ってみて、
相手の持っている恐れや痛みが、
自分にもないだろうか、
と問うてみるといいでしょう。

あなたの現実の中で、感情をかき乱す人ほど
重要なメッセージを持っています。

ほらほら、これ気付きなさいよってね。

だから、毛嫌いし、蔑み切り捨てるのではなく、
じ~っと見つめて気づきのきっかけに
したらいいと思います。

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