今日は、潜在意識書き換え系のワークと
感情解放ワークについて、思うことを
書いてみたいと思います。
思い返せばヒーラー活動を始めた
10年ちょっと前、ヒーリングやセラピーの
勉強を始めて3つ目くらいのヒーリングで
思考パターンの書き換えをする
あるヒーリングを学びました。
このヒーリングで基礎的なテクニックを
学ばせていただいたのでとても
感謝しています。
それはそうとして、
ものすごくたくさんの思考パターンの
クリアリングと書き換えをした中で、
色々と疑問に感じることが出て来ました。
書き換えたいと思う思考パターンて、
基本的に、今の自分にとって
都合の悪いプログラムなわけです。
進みたい方向に進めず、ブレーキに
なっている（いわゆるブロック）とか、
それを持っていることで
いつも心が重苦しいとか。
たとえば、
自分は何をやってもダメだ
という思考パターンを、
自分のやることはとても素晴らしいし、
周囲の人にとっても良いことだ
と言うように書き換えてあげると、
自信をもって前進することができる、
という具合になります。
これはこれでとても素晴らしいことだし、
実際にブレーキが外れて、生き生きと
人生を生きられるようになったりします。
もちろん、この部分だけ単発で
書き換えるのではなくて、
周辺の関連する心理構造を含めて
整合性が取れるように
やる必要がありますが、
その辺がセッションを受ける場合は
プラクティショナーの技量
ということになるでしょう。
うまくやれば、とても有効なテクニックで、
これ自体を否定する気はありません。
ただ、私が疑問に感じるようになったのは、
これは書き替えるべきだ、と認識する意識の
際限のない欲求に駆り立てられるように
それをし続けたところで、
本当に自分が幸せになっているイメージが
持てなかったからです。
結局、飽くなきエゴの獲得ゲームに
駆り立てられてるだけじゃないのか？
これでは、願望達成のツールを
手に入れたとしても、同じゲームの
続きをやってるに過ぎないのでは？
と思ったのです。
実際、いくら書き換えをやっても
私の心は楽にはなりませんでした。
単に、私のやり方が間違っていた、
あるいは下手だっただけの話かも
しれませんが、
このヒーリングの目指すところの
ビジョンが、よくわからないし
共感できなくなってしまったのです。
人間とは一体何なのか。
この存在、この人生にはもっと
奥深い何かがあるのではないだろうか。
そんなことがあって、意識の目覚めという
キーワードからレナード・ジェイコブソン
につながって行ったわけです。
今でも彼の教えのプレゼンスは
よくわからないし葛藤だらけだけれど、
本当に得るものは多く、この教えなくして
今の私は間違いなくなかったでしょう。
もし彼に出会っていなかったら、
ヒーラーも続けらず、早々に
廃業していたと思います。
彼の教えから今の感情解放ワークを
独自に生み出して今に至るのですが、
潜在意識書き換え系のワークでは、
しばしば抑圧された未完了の感情が
置き去りになっているような気がします。
私が学んだ某ヒーリングでも
感情を癒すのは、無条件の愛を送ったり
するだけだったような気がするのですが、
掘り下げもあまりしっかり教えてはおらず、
本当にざっくりと流すだけで終わり、
みたいな記憶があります。
（違ってたらすみません）
今はどう教えているのか知りませんが、
私がやっている感情解放ワークで
感情のエネルギーを統合するやり方から
みると、かなりヒーリングした後の
感覚が違います。
潜在意識書き換え系のワークにも
色々なやり方があるので一概には
言えませんが、
未完了の感情のエネルギーは
かなり残っているのではないでしょうか。
ただ、潜在意識の扱いに上達すると、
かなりその辺の扱いがうまくなる
というか、囚われなくなる、
上手にスルーできてしまうので、
目的の達成にはあまり支障がなくなる
のでしょう。
けれど、そういう方でも、ある段階で、
未完了だった感情のエネルギーに
引っかかることはあります。
そのときに、置き去りにしてきた
諸々の感情に改めて向き合うことに
なるのでしょう。
場合によっては、それまで積み上げてきた
ものの土台の部分から見直す必要が
出てくるケースもあると思います。
未完了の感情のエネルギーは、
その人の在り方のベースとなるところに
関係することが多いので、
それまで、そこをスルーしたまま
先に先にと進んできた人ほど、
向き合うのに勇気が要るかもしれません。
私自身、潜在意識の扱いに熟達している
わけでは全くないので偉そうなことは
言えないのですが、
潜在意識の探求も、極めて行けば
存在の究極的なところにたどり着く
のだろうと思います。
けれども、
潜在意識の扱いに熟達することと
感情に対する扱いに熟達することは
全く別の領域のこと、のように
私には思えます。
両者に熟達したら、
それはもう神の領域に達するようなこと
なのかもしれませんね。