誠をもって、この地を治めよ

以前、何かでちょろっと書いたことが
あったのですが、

治山の仕事をしている古い友人がいて、
今度こんな場所を工事するんだけれど、
そこは何年もの間、ずっと工事し続けても
なかなか治まらない、とても難しい現場
なんだ、という話が出たことがありました。

そのときは、お互いの近況報告みたいな
話をしていて、その流れの中で出てきた
話だったのですが、

私の頭の中で、突然、山の神様からの声が
話に割り込んできたんですね。

どんな神様なのか、私はあまり神様関係は
よくわからないのですが、でも直感的に
山の神様だって思ったのです。
(なので私の勘違いかもしれませんが)

その声は、色々なメッセージを伝えて
最後にこう言いました。

お前たちの誠をもって
この地を治めよ。

この言葉、担当者ではない私が聞いても、
当時も、そして今も、とても胸が
熱くなる思いがします。

自分の保身や利己心、嘘偽り、誤魔化しを
重ねてきた結果が、荒れに荒れた
その土地の状況だったのです。

つまり、誠とは反対の人間の心によって
生じていた災害だったのですね。

これを治めるには、小手先の対処では
もうどうにもできなくて、まさに根本からの
建て直しが必要だったわけです。

人心が荒れると、国土はこんな風に
荒れていくものなのだなぁというのを
学ばせていただいた出来事だったのですが、

目の前の自然に真摯に向き合い、
その地をお守りくださっている
目に見えない様々な存在に敬意を払い、
声を聞き、導きの手を取ってものごとを
進めていく感性と伝統を、私たちの文化は
持っていました。

今、そうしたものが随分と軽んじられて
消え去っていこうとしている瀬戸際に
来ているように思うのですが、

けれども、こういう時代にあっても、
確かに心ある人たちはいて、必死で
その消え去ろうとしている絆をつなごうと
有形無形の活動をされています。

自分には関係ない、そういうのは
特別な意識、役割を持った人が
やればいい、というのではありません。

そういう文化を少しでも善いものだ、
残していきたいという思いがある人は、
祈り、意識するのと同時に、

自分ができる領域のことで、
自ら愛をベースとした世界の生き方を
体現する必要があると思います。

誰かがそういう世界を作ってくれて、
そこに運よく自分も入れればいいな、
ではなくて、

自分もその素敵な世界を構成する
一因子になる意識を持つということです。

今この時代に生きているということは、
ものすごく稀有なことなのでしょう。

世界が大きく変わっていく、
奇跡的な場面に立ち会っているということ自体、
私たちは既に第三者的な、ただの観察者
ではあり得ません。

みんな、ここで何かをしようと思って
この時代をこの年齢で迎えるように、
生まれてきているんですよね。

運よく、ここまでたどり着いているのなら、
ここで今、自分にできることで
まだやっていないことを、
ほんの少し勇気を出して
行動してみてはいかがでしょうか?

一歩を踏み出してみると、
思いのほか、自分の内側から
喜びのエネルギーが溢れてくるのを
感じるかもしれません。

大それたことをいきなりやろうと
しなくてもいいのです。

ただ、自分はこんな世界に住みたいんだ、
こういうのは嫌だ、という意思表示を
してみたらいいんじゃないかな、
と思います。

声高に叫ぶのもいいし、
心の中でこっそり祈るのもいいし、
信頼できる友人たちと語り合うのもいいし、
自分が何を選択するのか、という
意思表示が大事です。

普段の買い物も、意思表示になるし、
自分の時間やエネルギーを何にそそぐか
というのもそうですね。

今、世界は本当に大事な戦いの局面に
あるようです。

そのときに、のちに振り返って、
あの大事な時に自分は眠りこけていた!
と地団太踏んで後悔しないように、

よ~く目を覚ましていなければ、
と思うのです。

そのときに、心ある人たちはきっと
誠をもって、この世界を治めるのでしょう。

愛と誠実さを基盤とする世界が
実現されますように。

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