お礼参りと願解きの意義

誰しも、多かれ少なかれ、
人生を生きていく中で、
何かを願ったり、祈ったりすることが
あると思います。

そういう願いや祈りって、
はっきりとした強い思いがあれば
覚えているものですが、
そうでないと忘れてしまうものです。

そういう願いや祈りって、
どうなっているのでしょう?

願ったって叶わなかった。
神に祈ったって無駄だ。
何の反応もなかった。
と思う方も多いでしょう。

結局、叶うものは叶うし
叶わないものは叶わない。
やってもやらなくても一緒じゃないか。

私もそう思っていました。

けれど、長い目で見たときに、
あぁ、祈りは聞き届けられていたのだな、
と思うことが何度もありました。

短期目線だと全然だめだとしか
見えないのですが、長期で見たときに、
最高最善の成り行きとタイミングで、
叶うべきものは本当に叶っていたのです。

そのことに、願っていた当人が
もうすっかり忘れて、あるとき人生を
ふと振り返ったときに
あ!と気づいたのでした。

このこと以外にも、祈りは確かに聞かれている、
とはっきりと認識した出来事もありました。

これは以前どこかで書いたことがあるのですが、
セルフワークをしていた時か、瞑想をしていた時か
前後の脈絡もはっきりと覚えてはいないのですが、

ある時突然、神は私が祈ったすべての祈りを、
一言一句、聞いておられ、そしてまた
覚えておいでである、ということを、

とてもはっきりとしたインスピレーションで
受け取ったことがありました。

それはもう、一ミリの疑問の余地もない、
紛れもない事実である、という
はっきりとした感覚とともに、

本人の顕在意識がまるで覚えていない
魂に記録されたすべての人生の、
強く真剣な祈りも、悪態のような祈りも、
日常の些細な祈りも、

すべて神は聞いておられ、
時間を越えて、今この瞬間も
ご存じである、と「わかった」のです。

それ以来、こんな程度の祈りじゃ
通じないのだろうな、とがっかりしていたのが、

決して一方通行の片思いで、
見向きもされないわけではないはないのだな、
と、どこかホッとするような気持ちになりました。

必ずしも自分が思ったように叶えられる
わけではないけれど、

聞いてもらえている安心感は、
ネグレクトされている子供のような
孤独や悲しみを癒してはくれます。

そんな私自身の体験もあり、
さらにセッションの中でも、
祈りが聞き届けられている、ということを
見せられたこともありました。

何か辛いことがあったとき、
どうにも耐えがたい苦しみの中で、
どうかこの苦しみを感じなくさせて欲しい、
苦しみをなくしてほしい、と祈った方に
しばしば出会います。

エネルギーをリーディングしていて、
この方には何か、抑圧の蓋があるようだ、
と読み取れたときに、まず確認するのが

その蓋は、自分自身でしているのか、
それとも何か自分以外の存在の力を
借りてそうしているのかどうか、
ということです。

自分だけでそうしている場合は、
自分で外すことができます。

けれども、何か別の存在の力を借りて
そうしている場合は、その存在に
コンタクトを取って、外してもらう
必要があるんですね。

後者の場合、さらに確認するのが、
その別の存在というのは、神仏のような
存在なのか、それとも悪魔や魔物、
怪しげな魔法使いや呪術師などの力を
借りているのか、という点です。

神仏の場合は、自分から取引条件を
持ち出さなければ、代償を求められることは
基本あまりないので、

こちらが
もう大丈夫です。
今までありがとうございました。
私は自分の気持ちの責任を自分で取って
自分の人生を生きていきます、

と宣言すれば蓋は解除できます。

けれどもダークサイドの場合は必ず代償を
求められる取引契約になっているんですね。

大抵は魂を差し出していることが多いのですが、
その場合は相手を呼び出して、願いを叶えて
もらう代償として払ったものを取り返して
契約を解除しないといけないのです。

だから、単純に抑圧の蓋を外す、といっても
ケースバイケースで色々あるんですね。

話は逸れました。

で、人生で本当に辛いときに、
神様に、もうこの苦しみを感じなくさせて下さい
って祈った方がいらしたのですね。

ご本人はその後、そのことをすっかり
忘れていましたが、その祈りは
確かに聞き届けられ、神様の力で
感情を感じる感覚が封印されていました。

このときはその神様にイメージの中で
お参りして、上記の方法で解除したのですが、

こんなこともあるので、
やはり願い事は、お礼参りや願解きも
おろそかにしてはいけないな、
と思ったのでした。

私たちが心の中で密かに願う祈りや願いは、
私たちが思う以上に、多くの存在たちに
注目され、聞かれています。

中には、そういう心の隙を
魔物が引っかけていくこともあるので、

全てに気を付けることは
できないかもしれませんが、
むやみやたらと誰でも良いから助けて!
とかは思わない方が良いでしょう。

そういう願い方には、
ロクな存在が来ませんから。

助けを求めるなら、
善良な存在に求めた方が身のためです。

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