ギフトと天命

誰もが羨むようなギフトを持って生まれ、
それを遺憾なく発揮して活躍する人もあれば、

確かにギフトはあるのに、
なかなか生かせずにもがく人もいます。

また、自分には何も誇れるような
ギフトがない、と失望し、
自分を卑下する人もあれば、

あるのはわかっていても、
それを発揮すること自体に恐れを抱く人も
いますね。

ギフト・才能を巡る人それぞれの
捉え方、取り組み方を見ていると、
もうそれ自体が、良くも悪くも
その人の人生を形作り、推進していく
力になっているようにも思えます。

私は、すべての人に、何らかの才能が
あるものだと思っています。

わかりやすい才能もあれば、
ものすごくわかり辛く、
社会に生かしにくい
才能もあるでしょう。

既にそれを生かす枠組みが
社会の中に存在していれば、
おおよそのビジョンを思い描くことも
容易にできるでしょうが、

それがない場合は、
自分で新たなフィールドを
開拓するところから始めなくては
いけないかもしれません。

また、自分にどんな能力や特性があるのか、
気づかずに人生の多くの時間を
それを知るために費やすこともあるでしょう。

誰もが様々な背景や制限を持ちながら、
特有のこの気質の心、この器質の体で、
自分の人生に、何がしかの
唯一無二の軌跡を描いていきます。

自分の中のある特質が、
大きな制限になることもあれば、
一転して推進力になることもありますし、

環境的に恵まれた状況では
長所や得難い才能と歓迎されることもあれば、
同じことが、別の場所では受け入れられず、
排斥される要因になることもあるでしょう。

自分の中にどんなものがあって、
それはどんな時に生かされ、
どんな時には苦痛の種になるのか、
よくよく知らなければなりません。

できればそういうものは、
人生の早い内に知っておいた方が
強烈な排斥や、合わない接し方をされて
自尊心を砕かれずに済むかもしれません。

けれど、なかなかそういう機会に恵まれず、
長く苦しみながら、深く傷ついた心身を
癒し歩む道が、そっくりそのまま、
才能を磨くことに通じていたり
することもあります。

幼少期から、わかりやすく才能が発露して
一気に活躍の場に駆け上がっていく
ケースもありますが、おそらく、
そういうのはむしろ稀なのでは
ないでしょうか。

多くの人は、自分の中にどんな才能が
あるのかを見出すことが
まずスタートだったりします。

才能と言えるほどに飛び抜けたものが
ないまま、そこそこ社会で
充実して生きていける人もいますし、

社会で生きることがとても難しくて、
結果的に独自路線で生きることを
選ばざるを得ない人もいるでしょう。

今は、一昔前と違って、
生き方の幅はものすごく広くなっていますから、
決まり切った枠組みに無理やり自分を
はめ込まないと、社会からの落伍者に
なってしまうということも
ずっと少なくなっていると思います。

とは言え、新たなフィールドを
自分で開くというのは、
なかなかにエネルギーのいる作業です。

けれど、その経験は、
その人にとっては避けては通れない道で、
必要なことなのでしょう。

そういう道を行くうえで大切なのは、
自分を見捨てず、必ずこの自分が
生きる最適の場所があることを疑わず、
自分を磨き、環境を整える努力を
怠らないことです。

そういう道を行く人は、
既に自尊心がひどく傷ついていることも
多いのですが、それを回復させることも、
人生のプログラムの中に入っている
履修過程なのかもしれません。

避けて通れないものならば、
きちんと向き合えば、
それが自分の持って生まれたギフトを知り、
磨く道しるべにもなっていくでしょう。

どんなに素晴らしいギフトを持っていても、
多くの場合、それはそのままでは
使えないのです。

自分自身に、
それを使いこなす技量がまだない、
というこもとありますし、

磨き上げ、使えるような状態に整えないと、
とても役に立つまで行かない
ということもあります。

たとえば、サイキックな能力も、
ただ見えるとか何かの力を使える
というだけでは、趣味の範囲でしかなく、
却ってそれをよからぬ者に良いように
引っかけられていくエサにもなり得ます。

けれど、本当にそれを使って
人様の役に立とうとするなら、
何をどう見て、どういう働きかけをするのか
というのがわからなければいけなかったり、

人と対峙するときに、
自分の中に湧き起こるものや、
触れ合うことでフィールド内に
起こる諸々に対処できなければなりません。

ギフトは持っているだけではダメで、
使いこなせる状態になっていないと、
それを使って何かできるようには
ならないのですね。

また、何かできるようになったらなったで、
人生に起こってくる様々なものに
適切に応答していく学びがさらにあります。

ギフトが大きければ大きいほど、
力を使いこなす学びと
それを使って働く場面での学びは
広く、深く、多岐にわたるでしょう。

それでもなお、
その道を行く以外に道がない
というのが、その人の天命
というものなのかもしれません。

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