愛にまつわる概念の歪み

感情解放のセッションをしていると、
愛を求めながら、愛されること、
愛を受け取ることに対して
OKが出ていない方が結構いらっしゃいます。

私自身もそういう傾向があったので、
そのお気持ちもよくわかります。

頭では、愛とは良いもので魂に不可欠の
栄養だとわかっているのですが、
それでも実際に愛が自分に触れる、
流れ込むとなると、生理的に拒絶してしまう
という状態が長くありました。

その拒絶感を、自分でもどうしようも
なかったんですね。

そうなるにはなるなりの理由があり、
幼少期の家庭環境だったり、
魂に刻まれた別の人生の体験から
来ているものだったりするのですが、

いくつも浮上してくるそうした
傷を一つ一つ根気良く癒していたら、
そういう拒絶感はいつしか
無くなっていました。

それまで、私の中で愛は
境界線を無神経にも土足で踏み越えて
過干渉してくる束縛であり、
私の気持ちを無視して一方的に
押し付けられる不快なものであり、

信じて全てを捧げても
最後には見捨てられて
ひどい目に遭うだけの無情かつ無常なもの
だったりしました。

けれど、そうした「愛」を
丁寧に検証してみれば、
それは愛ではなく、
単なるエゴのパワーゲームだったり
執着や取引でした。

ただひとつだけ、
迫害の中で殉教したのか、
磔になった人生だけはどうにも癒し難く、
長いこと深い恨みと神への不信の元
となっていましたが、

それもあるとき突然やって来た
不思議な白い光の恩寵によって
私の意志とは全く無関係に癒され、
以来、随分と神との間の溝は
埋まったように思います。

そうして、自分の中で
自分を不幸にする危険な「愛」は、
健全に自身を育む糧となりました。

このように、ある概念にまつわる
定義が歪んでいると、その概念に付随した
あらゆるものへの反応が歪み、
それが機能不全につながっていることが
しばしばあります。

セッションでは、
結果として起こっている
機能不全の状態から、
どうしてそういう反応が生まれてくるのか、
その原因を辿っていくことで、
不自然に歪んだ概念のプログラムを
炙り出していきます。

そして、その歪みがいかにして
いつ起こったのか、その起点を探して、
そこで刻まれた強烈な感情を伴った
体験を癒していきます。

そうすることで、

歪んで刻まれた概念が修正されて
いくわけです。

そこが修正されると、
結果として起こってくる反応も、
変化します。

先の例で言えば、
自分を毒するものでしかなかった愛が
自分を育むものとなり、受け取っても
安全なものになるので、結果として
ハートはよりオープンに開きます。

安心して愛されても大丈夫に
なるわけですね。

恋愛でも、愛の概念が歪んでいると、
健全な関係性はどうしても築くことが
できません。

虐待を受けて育った人は、
様々な暴力を受けることが愛だと
インプットされるケースもありますし、

求められること、
執着されることが愛だと感じる
ケースもあるでしょう。

そうなると、健全な愛に出合ったとき、
それを愛だと認識できなかったり
するのです。

物足りなく感じたり、
馴染みがないので不安に感じたりして
自分から拒絶し、離れて行く、

そして不健全な、愛ではないものの方に
馴染み深さとある種の安心を感じて
帰っていくということもあります。

人は、たとえ苦痛を感じていても、
馴染み深い感覚の方に安心を感じる
というところがあるので、

いかに健全であったとしても、
心が落ち着かなければ、
そこに留まることはありません。

だからこそ、
自分が何に落ち着いているのか、
それは本当に求めているものなのか、
良く見極めて、

何がどう歪んでいるのか、
どこをどう癒したら良いのかというのを
見て行くことが大切です。

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