純粋なる神の望み

今年もあと5日ですね。この暮れに来て、大火や大きな事故などのニュースが多く飛び込んで来ています。被災された方には、心からお見舞い申し上げます。インド占星術では、今日12月27日、凶星と言われる土星の影響が最も強く出ると言われているそうで、何が起こるか分かりませんが、みなさま、どうぞご自愛の上、健やかな年の暮れと新年をお迎えください。


さて。先日、日課の夜の瞑想でいつもの手順を一通り終えた後、自分の身体に真っ直ぐに光が透って、どこまでも透明なバイブレーションで宇宙とつながった感じがしました。しばらくその状態で瞑想を続けていたのですが、自分の中で、身をよじって逃げていきた、いかなるものから逃げない、ということを改めて強く決意しました。

そうするほどに、身体の奥の方で、真っ直ぐに透る光からズレていたものが修正され、グルグルとエネルギーが動くのが分かりました。自分という存在の、無数のレイヤーがピッタリと合わさっていくにつれ、バイブレーションはどんどんクリアになっていきます。

今この時にこのように決めたことは、自覚している以上に多分、意義深いことなのだろうな、とどこかで感じています。

ふと、「私は純粋なる神の望み」という言葉が浮かびました。

これは、シルバー・バイオレット・フレイムのエネルギーを呼び出す時に使われるマントラの一部なのですが、今やっとこの言葉の意味が深く入った気がします。

私たちは、何か見たくないもの、避けようとしているものがあって抵抗しているとき、宇宙の純粋なエネルギーが流れてくるのを自ら止め、振り払っています。それを止めて起こること、促されている流れに自らを差し出し、委ねるとき、宇宙の神聖なる意図と一つになり、それそのものとなるのです。

今このとき、自身の最も苦手とするもの、これまでの人生で最大限のエネルギーを傾けて避け続けてきたものに向き合っている方も、多くいらっしゃることでしょう。その苦しさに、血を吐くような思いをし、パニックになりそうな紙一重の精神状態の方もあるかもしれません。

そんな中でも、恩寵は常にあなたとともにありますが、それに気づき、自分のハートを開いて受け入れるかどうかはあなた次第です。どんなに周囲が助けたくとも、「自らの在り方を決めること」と「気づき」は、自分一人になって、向き合わなければなりません。誰かに代わって決めてもらうこともできませんし、誰かの気づきを自分のものとすることもできないのです。

誰しも、一対一で自身の深奥に坐す「それ」と、嘘や誤魔化しなく対峙しなければならないときがあります。

今もしあなたがその場面にきているのなら、全ての曖昧さを取り払い、天邪鬼にひねくれてしまった心の歪みもさらけ出して本当の望みをぶつけるべきです。本当の望みが分からなくなっているのなら、分かるまで自分に向き合い続けるのです。

なぜ分からなくしてしまったのか、なぜそれが欲しいと素直に言えないのか、それを明らかにするのも、癒しのプロセスの一部です。

苦しいとき、私たちはとかく「被害者」の側面に意識が固定されがちです。表だって相手に「あなたのせいよ!」と責めることはどこかでブレーキをかけてやらなかったとしても、辛い現実に苦しめられている、苦しんでいると認識しているのなら、それは被害者の意識です。

その状態でいくら「苦しい現実」を何とかしようと闘ったとしても、人生が差し出しているメッセージに応答するのではなく、表面的な状況しか見えていない意識の在り様は、何ら変わっていません。

その現実から何に気づかなければならないのか。現実と格闘する必死さ以上に、気づけない意識の外側にある答えを求める必死さがあってもいいのではないでしょうか。

そのように深く深く人生の意図に意識を向けながら、具体的にできることを時を移さず実行していきましょう。

内面的なワークをしているからといって、実際の行動をおろそかにしていいということではありません。むしろ、本当に自分に向き合っているのなら、行動が伴わずにおろそかになることはあり得ません。

たまにワークを実践されている方からご質問を受けることがあるのですが、確かに、ワークをしていると気づきや解放とともに現実はどんどん変わっていくので、行動を起こさずに済むこともよくあります。けれど、それを狙ってワークをするのは、本末転倒な話です。

最もやりたくないことをやらずに済むようにワークするという動機が、既に逃避以外の何物でもありません。ワークは、最も逃げているものに向き合うわけですから、そうした意図でワークをしても、核心には至らないでしょう。

カルマ的なものの解消の只中にある方は、ある時期はどうしても苦しい期間を過ごさなければならないこともあります。ただ、これは罪に対する罰なのではなく、最も深い闇の中でしか気づけない恩寵に触れるチャンスでもあるのです。

この期間をどう意味づけるか。ひとえに自身の捉え方にかかっています。

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