自責の念と無価値感の奥にある秘密

日々、色々な方からブログの感想や
ワークの進捗などをお聞きするのですが、

「自分を愛すること」について
つまづいている方が結構いらっしゃる
のだな~と感じます。

「こんな自分」は許されない。
愛してもらえるわけがない。
愛される資格がない。
存在していて、ごめんなさい。
私なんて、いない方がいい。

そんな風に、日々心のどこかで
自分を責めていたり、罪悪感を感じて
いたりするんですね。

私自身も昔、自分なんて死んだ方が
いいんだ、と思いながら過ごした時期が
あるので、その辛さ、よ~く分かります。

でも、いくら自分を責めていても、
その辛さは終わることがありません。

自分を責めるエネルギーがあるのなら、
自分を知るために、そのエネルギーを
使いましょう。

なぜ「こんな自分」を知るために
エネルギーを使わなくちゃいけないのか?
そんなこと自体、無駄じゃないのか?

そう思うかもしれません。

でも、そもそもこの自分は、本当に
「こんな自分」にされていいような
存在なんでしょうか?

能力がないから、醜いから、性格が悪いから、
あんなこと、こんなことをしたから、
と思っていたとしても、

そうジャッジメントして
「こんな自分」とレッテルを貼っているのは
誰なんでしょうか?

あなたの生きる世界において、
あらゆるものの価値を決めているのは
究極のところ、あなた自身です。

あなたがお金に価値がある、と決めれば、
あなたの生きる現実で、あなたが決めた分だけ
お金に重要性や価値が生じるのと同じように、

あなたが自分を「こんな自分」と決めた
瞬間から、「こんな自分」があなたの現実に
生まれます。

あなたがそう決める前には、
「こんな自分」なんて、どこにも存在して
いなかったのです。

それは、まぎれもなく
「自分で作り出したもの」です。

誰かが言った一言が深く突き刺さった
のだとしても、それを受け入れたのは
あなた自身です。

心身ともに、自分を責める癖がなかなか
抜けない方は、魂の記憶のどこかに、
「秘密」あるいは「罪」の意識を抱えている
ことがとても多いです。

虐げられる人生の記憶ゆえに自分を責め、
無価値感を感じている、というところを
癒しても、

ではなぜそういう人生を生きるに至ったのか、
という理由をさらに掘り下げていくと、

心の奥底にどうしても自分を許せずにいる
具体的な「罪」の意識を抱くに至った
記憶が出てきたりします。

たとえその人生で誰にもそれを知られず、
或いは裁かれることなく逃げ切ったとしても、
誰が裁くより、自分の魂がそういう自分を
絶対に忘れず、許せないのです。

故に、
こんな自分が許されていいはずがない
と、自分を責め苛んでいるケースを
とても多く見かけます。

こういう場合は、虐げられた人生の痛みを
癒すだけではダメで、

魂の底に沈められた「秘密」を明らかにし、
完全にそのわだかまりを統合するまで、
自分を責め続けることはやめないでしょう。

自分にもそんなものがあるかどうかは、
ハートに聞いてみればわかります。

「Yes」という答えが来たなら当然
あるわけで、

ハートの声が聞こえない場合も、
これは「ある」と判断できます。

なぜなら、聞きたくない答えには
耳をふさいているからですね。

もしないのだとしたら、
ちゃんと「No」って聞こえるでしょう。

そうなると、次に問題になって来るのは、
そんな「秘密」がもしあるのだとしたら、

その封印を解いて、
対峙してもいいのかどうか
ということです。

間違いなくそれは痛い記憶ですよね。
とても勇気が要ると思います。

でも、「こんな自分」と自分を責め続け、
誇りを持てずにいる人生を、
あとどのくらい続けたいのか、
という選択ですね。

あと10年くらいやったら気が済みますか。
それとも、今世はそのまま行きますか。

いずれにせよ、それを終わりにする日は
必ず来ます。1000年先だとしても、です。

その日に向けて、どこかで肚をくくって、
ちょっとずつ準備していくっていう方法も
あります。

真実を受け止めていくだけの諸々の要素を
自分の中に育てていくのですね。

自分が逃げ続けてきたものに
向き直ることや、

怒りや悲しみとともに自ら断ち切って
背を向けてきたものに向き直ることは、

何をするよりも、深い癒しを
もたらします。

たくさんの方を見てきて、
現状抱える問題の根本を辿っていくと、
この部分の方向転換のテーマに
行きつくことがほとんどです。

ここができると、
人生は大きく転換していきます。

けれど、ここから逃げ続ければ、
いつまでも苦しみは続きます。

そんなことをしたら、
自分が自分でなくなってしまう。
自分が消えてしまう。

そんな声もたくさん聞いてきました。

でも、誤解を恐れずに言えば、
偽り、誤魔化し、逃げ続ける自分こそが
死なねばならないのです。

そして、真実を堂々と生きる自分として
再生するのです。

ただこれは、醜い自分を憎み殺すこととは
違います。

ここ、勘違いされている方、多いですね。

やるべきことは、抹殺することではなく、
真実を生きることへの方向転換です。

よくよく心に留めて、間違えることが
ないように。

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