今回は人数も少なかったので、
丸一日かけて、普段はなかなかそこまで
たどりつけないようなところまで、
じっくり深く深く掘り下げていけました。
今回参加された方はとても抑圧の強い
傾向のある方で、しかもとても上手に
それをこれまでされてきた方でした。
忍耐強さと器用さが優れた方が
その能力を抑圧に使うと、
なかなかに手ごわくなる、
という典型のようなケースでした。
掘り下げの中で最初に出てきたのは、
ご本人が今回参加のきっかけとなった
人物ではなく、幼少期の家庭環境
でした。
人ぞれぞれに、多かれ少なかれ
幼少期の家庭環境というのは
その後の人生に影響を及ぼしている
ものですが、
掘り下げて見なければ、
このことが今現在の問題に
どう影響しているか、
なかなか気づくことはできないでしょう。
なぜ自身の感情を在るがままに
感じることができないのか。
そこには、感じないようにすることで、
際どい感情をどうにか生き抜いていく
ために必要な処方であったのでしょう。
そうして、家族みんなが当時を
どうにか切り抜けてきたのでしょうが、
その状態をずっと続けていくことは
健全ではありません。
今、ようやく当時の緊急避難措置的に
稼働していたプログラムを解除して、
本来の状態に戻して生きても良い
条件が整ってきたわけですね。
怒りも悲しみも憎しみも淋しさも、
感じて生きても大丈夫。
そんな条件が整ったときに、
かつて感じて生きることの
できなかった気持ちの数々を
ようやく受け止めていけるようになります。
そう言うことができるようになって
初めて、本当に言いたかったことを
言い、やりたかったことが
できるようになっていくのです。
家族の中でわだかまった諸々の
感情を解いていった先に、
現在問題と思える人物とのわだかまりに
取り組んでみると、
今まで見えなかったこと、
許せなかったことにも
大きな気づきがあったようです。
今回、とてもたくさんの気づきと
変容があったので、しばらく
消化されていくのに時間がかかるかも
しれませんが、
本当にご自身の求める人生を
体現していく、そのひとつのきっかけと
なりましたら幸いです。
ありがとうございました。
【ご感想】＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
特別講座ありがとうございました。
丸一日お付き合いくださり本当にありがとうございました。とても贅沢で濃密な時間でした。
悲しみを感じることにブレーキをかけていたのは父の死を受け入れられていなかったということや、自分の中に自分が悪者になりたくないという狡さがあったことに気付くことができました。
それでも未だ問題だと思っていた人との間では受け入れられない感情があり次回への持ち越しかなと思いましたが、最後の最後にKOUさんの一言でそれが分かり本当に良かったです。
相手を通して、悲しみや苦しみを感じたくなくて逃げている自分の弱さが見えました。そしてこうすることが自分を守る強さだと思っていたことにも気付きました。
自分の弱さから逃げていること自体が弱いこと、相手のせいではなく全て自分の問題だったということが実感できました。
本当に色々な気付きがありまだ消化できていない部分もありますが、自分と一体化していたものが認識できたことは、今後逃げそうになった時とても大きな力になると思いました。１つずつ向き合っていきたいと思います。
本当にありがとうございました。