自身の本当のパワーへの恐れ

先日の満月の瞑想会は、なかなかディープな
グループヒーリング色の強い会となりました。

この瞑想会は、もともとヒーリングエネルギーを
かけていくのでヒーリングの要素はあるのですが、

エネルギーをかけていくにつれて
どんどんみなさんの内側深いところから
出てくるものがあり、

結構しっかりなヒーリングワークの
流れとなりました。

で、参加された皆さんから浮上してきたのが
被害者、加害者のテーマだったのですが、
通常の感情解放セッションでもよくみかける
テーマではあります。

今回、特にその被害者・加害者意識を
深く読み進めてみなさんのなかに共通して
見えてきたのは、

「自分自身の本当のパワーへの恐れ」でした。

みなさん、顕在意識レベルでは
それが欲しくてほしくて、散々あがいている
ように見えるのですが、

でも良~く問いかけ、掘り下げてみると
自分のパワーに何重にもふたをし、分離させ、
放棄して自らは無力な存在に甘んじて
いるんですよね~。

私たちは、こんなにも自身の本当のパワーを恐れ
決して触れるまい、と決意しているもの
なんですね。本当に不思議です。

なぜこんなにも自身のパワーを恐れるのか。

よくあるパターンだと、誤った使い方をして
大失敗をしたのでもう二度とこんな思いを
しないように、封印するというもの。

多くの人を傷つけ、迷惑をかけたとか、
暴君になって恐怖政治を敷き、
誰も信用できなくて最後は部下に殺されたとか、

自分ばかりが独走して誰もついてこられなくなり
孤独な思いをしたとか、
色々な経験から、これは使わないでいよう
って自分で閉じたんですね。

そういうストーリーって珍しくはないのですが、
よ~く見ていくと、別に封印しなくても
もっとうまい使い方を改善していく余地は
あるのに、

これを使うと辛い思いをするって思いこんで
ふたをしちゃうんですね。
実に勿体ないことです。

で、ふたの仕方がこれまた手が込んでいて、
自分でもそんなものがあるなんて
気配も思い出せないくらいに
記憶の彼方に葬り去るだけじゃなくて、

徹底的に自分を無力化するのです。

自分の力を誰かに明け渡し、
自分では何もできない、という風に
「無力な存在」に仕立てるのです。

その一つの方法として、
被害者のポジションをキープする
というのがあって、

そういう人は、常に自分の力を抑制する
「加害者」を自身の現実に引き寄せます。

パワーが暴発しないように、
いわば安全弁として必要なんですね。

これらは無意識のうちにやっているので、
ご本人の顕在意識では加害者を憎み、
いなければいいのに、って常に苦しみつつ
解放を願っていますが、

じゃぁそこから解放されたらどうなるか?
と問うと、軽やかになって晴れ晴れするかと
思いきや、

どうにも落ち着かなくて不安な気持ちが
浮上してくるのです。

嫌なら手放す在り方をすればいいのですが、
そういう方は「解放されたい」
「自分の力を取り戻したい」とは言いますが、

決して「私は被害者であることをやめる」とか
「自分の力を取り戻す」とは宣言できないんですね。

~したい、と言うのは、
まだしていないけれど、できたらいいな、
というポジションをキープしているだけで、
何ら具体的な行動はしていない状態です。

でも、~する、と言ってしまえば、
実際にそのような在り方をしている状態になります。

自身のパワーへの恐れを抱えたまま、
~する、とはとても恐くて宣言できないのです。

だから、いつも~したいと言い続けて
もがいているようだけれど、実際それは
「ふりをしているだけ」なんですね。

言葉というのは非常に繊細なもので、
その人の発する言葉の端々に自身の在り方や
意図が反映されます。

本人はほとんど無意識なんだけれど、
それ故にはっきりと表れるものがありますね。

長年願い続けているのに叶わないことがるのなら、
本当は「ふりをしているだけ」なのかも
しれませんね。

実は今いるポジションが、一番居心地が良い
ペストポジションなのです。

え~!そんなことないよ!
ってすぐさま否定する前に、
ちょっとだけ「もしかしたら?」って
振り返ってみると、気づくことがあるかもしれません。

あぁ、なるほどってね。

否定したままだと方向転換はできませんが、
気付いて確かにそれが在るって認められたら、
変えていくことができます。

恐れがあってもいいし、
失敗の記憶があってもいいのです。

ただ、そこから自分はどう在りたいのか、
というところを明確にしましょう。

封印したままじゃなくて、
上手に使いこなせている自分になる
という選択肢もあるのです。

ただし、それを選択したなら、
逃げずに失敗に向き合わなければなりません。

今までは、向き合うことができなかったから
ふたをしてきたわけです。

あなたを抑圧するいかなる加害者も呪いも障害も、
あなた自身が作り出しているに過ぎません。

自分の決意一つ、ですね。

関連記事

お知らせ

●満月のオンライン瞑想会
2024年
5月23日(木)19:00~22:00
6月22日(土)17:00~20:00
7月21日(日)17:00~20:00
・・・
●もしこちらの新サイトのブログが更新されてなかったら、 以下のミラーサイトをご確認ください。
・・・
アメブロ
https://ameblo.jp/25258pkou/entry-12734758809.html
・・・
gooブログ
https://blog.goo.ne.jp/25258pkou

最近の記事

  1. 黒い津波

  2. 自分の人生を導く恩寵に対峙する

  3. 受け取ることと伝えること

  4. 無力な自分という夢から覚める

  5. 裏腹な本心に根気よく寄り添う

カレンダー

2019年12月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  
TOP