私たちは、何か心に強いショックを受けると
固まってそのまま動けなくなってしまう
ということがありますが、
感情解放のセッションをしていても、
こういう状態の感情のカケラ君たち、
とてもよく見かけます。
感情解放ワークでは、
呼吸をとても重視しているのですが、
それは、強いショックを受けて
呼吸が止まってしまっているが故に
供給不足になっている命のエネルギーを
補給するためです。
うまく命のエネルギーが栄養失調状態の
カケラ君に届くと、ショック状態が緩んで
活動を止めていた心と体が動くように
なってきます。
すると今度は、
そのとき本当は感じていたはずの
恐怖や悲しみ、怒りなどの感情が
ゆるゆる感じられるようになるので、
それらを落ち着いて統合していく段階に
進むことが出来るようになります。
ショック状態というのは、
あまりに大きな感情が一気に噴き出してきて、
それに対応が追い付かずに振り切って
しまっている状態です。
これがそのままだと、
心や体の一部が固まったまま、
その部分の機能が停止した状態で
生きていくことになるので、
自然に回復していくものもありますが、
ご自身で機能不全を自覚されているのなら、
出来れば早い内に対処してあげるに
越したことはありません。
そうして、固まったままだった
心や体が通常の機能を取り戻したとき、
もう一度同じ場面に戻ってくると、
今度は動揺せず、適切にその状況に
対処できるようになります。
本当はその状況に対処する力はあるのに、
感情の処理が追い付かないと、
うまく力を発揮できないんですね。
逆に、感情の適切な処理の仕方を知っていれば、
どんな状況でも相応の実力を発揮できるわけで、
そのことは、多くの人が自分の気持ちに
一杯一杯になっているような
非常に緊迫した状況の中で、
人よりも抜きんでた成果を発揮する
鍵にもなってくるでしょう。
アスリートやビジネスパーソンに限らず、
どんな人でも、ここ一番というときや、
絶対に逃げてはいけない場面で
きちんと自分と場を把握できるというのは
ものすごく自信につながると思います。
ショックや動揺というのは、
私たちが状況を適切に把握することを
妨げます。
まともに向き合えない。
場に飲まれてしまう、という経験が
誰にでもあることでしょう。
ショックを受けているとき、
単に固まっていることもあれば、
意識が肉体から吹き飛ばされて
しまっているケースもあり、
意識が飛ばされていると、現実感が無く、
身体が自分のものではないような感覚になり、
ふわふわして、心も体も
うまく動けなくなるんですね。
こういう状態から、
自分の意識を肉体に引き戻し、
しっかりつなげてあげると、
どうにか状況に向き合えるくらいの
体勢に戻ってこられます。
あとは、なお感じている自分自身の感覚を
深く受け止められた分だけ、
強くグラウンディングできるようになるので、
その状況をしっかりホールドし、
自身の内から力を引き出せるようになります。
人は誰でも、心の弱いところがあるものですが、
その弱さがどういうもので、どんな状況で
発現するものなのかを知っておくのは
大切なことです。
たとえば、
自分のお子さんのこととなると、
冷静ではいられず、躍起になって、
歯止めが利かなくなるとか、
怒っている人の前だと恐怖で
ひたすら固まってしまうとか、
一人ぼっちになる孤独が
何よりも辛く恐ろしいとか、
肉体の痛み、疲れ、苦痛を感じると
途端に気力が削がれて
グダグダになってしまうなど。
それ以外のところはそこそこ平気なのに、
この弱さを思い切りトリガーするような
状況になると、途端に自分自身を
コントロールできなくなる、
そんなポイントがあるんですね。
これはうまく力を発揮できなくなる
スイッチのようなものなので、
常により良いパフォーマンスを
あげるためには、きちんと
対処しておくべきところです。
こうしたポイントをひとつひとつ
潰していくと、どんな状況にあっても、
力を最大限に発揮できる自分に
なっていきます。
様々な技術を身につけ、磨いていくのと同時に、
感情への対処ができるということは、
一生の宝になりますね。
そんな自分になっていきたい！
と思う方は、ぜひセッション
受けてみてね～！