道と対話する

私たちは誰しも、どんな分野であれ
人生を通して成長、進化していきたい
という欲求を持っているものではないか
と思うのですが、

師について、
その導きの下に歩みを進める人もいれば、
自分自身の才覚を頼りに探求を進める
人もいます。

いずれにせよ、
師の導きを受けていたとしても、
最終的には自分がどんな状態で
どんな修練が必要なのか、
自分でわからなければ、
道と対話することが出来ません。

ここで、私は道と対話するという
表現を使っていますが、
この感覚が育っていることは、
とても大事なことだと思っています。

自分が何を求めて修練しているのか、
それを求めること自体がどうなのか、
今の自分が正しく道を歩めているのか、
さらに高みに登るために、何が必要なのかを
知る感覚のことです。

そういう感覚がないと、たとえば、
パッケージング化されたカリキュラムを
履修すること自体が目的になって、
お免状をもらえば自分がそこそこ
実力がついていると単純に思ってしまったり、

カリキュラムに沿って勉強している内は
良いけれど、ガイドラインが無くなったら
次に自分がどうしたらいいかさっぱり
わからなくなってしまうなどの状態に
なってしまいます。

特定の誰かや何かに依存するというのも
同じことですね。

結局、自分で立てていない。

カリキュラムを履修してお免状をもらうこと
自体が悪いわけではないし、
お免状は一つの指標ではあるけれど、
それ自体が目的ではないはずです。

どんな学びも、最終的にはそれを通して
自分自身の深奥に深くつながり、
直接自分で導きを得て正しくそれを
体現できる状態になるのでなければ、
不健全だと思います。

師の導きも、技術の習得も、
全てそういう在り方を体現するための
一つの方法に過ぎません。

誰かのアドバイスや教えやあらゆる情報も、
それが自分にとってどうなのかを
いったん自分の胸に聞く習慣を持つのは
大切なことなんじゃないかと思うのです。

そういう習慣がないと、
学んだことを本当に自身の血肉に
していくことはできません。

思うように結果が出なかったり、
どこか違和感を感じていたり、
心や体に不調をきたしていたり、
そういうことの一つ一つが、
自分の進むべき方向性を示す
メッセージです。

何かしら困難を体験しているときこそ、
まず誰かや何かにすがるより先に、
ぐっと自分自身に深くグラウンディング
するように。

大抵、道に迷うときは、
苦しさゆえに自分自身から逃げ出している
ことが原因です。

最も避けてはいけない自分を置き去りにして
短絡的な方法で手っ取り早く目先の結果を
出そうとする、その在り方こそが、
その迷い、定まらない感覚、苦しさの
根本原因だと知るべきです。

とは言え、
効率の悪い、誤った方法を続けるべきだ
と言っているわけではありません。

正しい方法は、
必ず押さえておかなければならない
ポイントを外すことはありません。

それを上手にできるように導くのが
正しいメソッドなのです。

巷には様々な方法があり、道があります。

そのそれが、正しい道で、
自分にとって最適なのかを識別する
目を磨いていかなければいけません。

きっと、そういう目が育つまでに、
たくさん失敗もするでしょうが、
自分がなぜ誤ったのかをしっかりと
総括しましょう。

そういうこと自体が、
唯一無二の自分のための
魂のカリキュラムでもあるのです。

私はこれまで、
自分で自身の人生を引き受けること
について繰り返し書いてきました。

それがどれだけ重く、恐ろしく
感じようとも、そこから逃げたら、
全てが歪み、定まらなくなります。

努力をし、知恵を回すなら、
どうやってそれを避けるかではなく、
どうやってそれらを引き受けられる
自分になれるかを考えましょう。

誰にどんな教えを受けようと、
最終的なところは、この身ひとつで
向き合わねばならないのです。

そのときに、
それまで積み重ねてきたものの
真価が問われるのです。

どれだけそれらが血肉になっているのか。
矛盾なく、機能しているか。
自身の真の力を汲み上げられているのか。

それが、掛け値のない人生の成果です。

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