「鏡」を使って認識のズレを修正する

カウンセリングやヒーリングなどを学んでいる人に取っては良く知られていることですが、私たちは表層意識と深層意識で思っていることがまるで正反対ということがしばしばあります。この認識のズレを修正していくことが、癒しや願望実現などではカギになってきます。


自分の真実に触れるということをこのブログではたびたび書いてきていますが、ここに認識のズレがあると、真実に触れることができず、ワークも進みません。

けれど自分で気づいていないということに気づけないわけですから、そこに気づいていくには、何かツールを使う必要が出てきます。そこで使うのが、「鏡の法則」です。使い方にはちょっとしたコツが要りますので、しっかりポイントを押さえておきましょう。

ダンスなどでも、自分はちゃんと動いている「つもり」でも、実際は思ったように動けていない時があると思います。だからこそ、ダンサーの方たちは大きな鏡の前で自身の姿を映しながら動きを修正していきます。それと同じことが、自身の内面にも当てはまるのです。

ただ、鏡の法則を使うときに難しいのは、感情を揺さぶられる相手を見ても、一見してそれが自分だということが腑に落ちづらいということです。まして、大嫌いな人だったらなおさら、「私はあんな奴と同じじゃない!」と反発することでしょう。

「鏡」に映ったそのままの像を見ていては、そうなるのは当然で、見るポイントがあるのです。それが、相手がそのような行動をした動機を見るということです。

たとえば街中で、周囲の人が眉を顰めるくらいだらしない服装をした人がいたとします。あなたはそれに対してとても不快に感じ、目をそらしたり自分の居場所を変えたりするかもしれません。

そんなちょっとしたことも鏡なのかと言うと、あなたの気持ちが反応しているのなら、それは間違いなく気づきを促すメッセージだと言えます。

「鏡」をじっと見つめてみましょう。ちょっと不快かもしれませんが、その不快感を受け止めながら、「この人はなぜこんな格好をしているのだろう?」と問うてみましょう。

このとき、あくまで自分の主観で見ていきます。その人が実際そうであるのかどうかは全く関係が無いことなので、主観を恐れずに自身の感じたままを表現していきましょう。

自分の格好に全く関心がなく、だらしない格好だという認識がないのかもしれませんし、疲れ切っていて身だしなみに気をつかう余裕がないのかもしれません。あるいは、わざとそのような格好をして人々の注目を引きたいのかもしれません。

ここまでわかったら、さらにどうして自身の格好に関心がないのか、もし関心を持つようにしたらその人の中にはどんな気持ちが浮上してくるだろうか?というところを見ていきます。

疲れ切っている人は、どんな気持ち、身体の感覚でいるのか。

注目を引こうとしているということは、注目されていないと感じているわけで、そのような状況でその人はどんな気持ちになっているのか?といったことをさらに見ていきます。

身だしなみに気をつかうということ自体がとても窮屈に感じ、耐えられないのかもしれませんし、疲れ切っている人は、心も体もずっしりと重く、深く絶望しているかもしれません。また、大切にされていない、愛されていないという狂おしい程の悲しみや怒り、心細さや絶望があるのかもしれません。

こんな風に見ていったとき、その人の中に見たそれらの気持ちと同じものが、あなた自身の中になかったでしょうか?頭で考えて納得するのではなく、じっとその人の感じている悲しみや怒り、絶望をじっと感じていくと、まさにそれらの感情が自分の中にあるというより、それは「自分の感情そのもの」であったことに気づくでしょう。

この気づきは、「鏡」に映った相手の感情に触れていないと、概念になってしまい、気づきによって起こるはずの変容が起こっていかないので、常に感じながら読み解いていくことを忘れずにいてください。

「鏡」はこのようにして使いますが、うまく使いこなせない方も少なからずあります。そうした方には共通した傾向があるのですが、いくつか挙げてみましょう。

まず、気づいてしまうのが恐い、という方。自分の中に、相手と同じ要素があることに気づいてしまうことは、どうならないようにと頑張ってきたこれまでの自分を否定ることになってしまう、そうなってはとても深い失望感を感じてしまう等といった理由から、「気づきたくない」のですね。

気づきたくないと思いつつ鏡を見るので、見えないわけです。

気づけないもう一つの要因が、「鏡」を覗き込んだときの不快感を受け止めることができない、というケース。

これにはそもそも、そうしたものを受け止める必要性を認識していないのでやりたくないという場合と、認識はあるけれど、うまく対処する方法が分からないという場合があります。後者であれば、対処方法が分かれば気づいていくことはできるでしょう。

それでもできないというときは、「自分は正しいはずだ」という自身の正当性にしがみついている可能性があります。

この正当性というテーマについては、また別の機会に書いてみます。まずは「正当性を手放す」ということについて意識してみてください。

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