創造のエネルギーを発動させる

先日、瞑想をしていた時に、身体の中のエネルギー的な詰まりに意識が向きました。それは胸から喉、後頭部にかけてあり、私の様々なものの捉え方や行動を制限しているのも、以前から感じてはいました。しばらくそれをじっと感じていたのですが、「そうか。自分で決めればいいんだ」という気付きがやって来て、私の中で何かが変わっていきました。


今年の秋口から始まった個人的な変革の波の中で、私は自分がどうなりたいのか、ということを嘘偽りなく明らかにし、行動することを促されてきました。足を踏み出した途端に大波小波に翻弄され、一言では言い尽くせぬ洗礼を受けましたが、そうした荒波の中でしか拭い去ることのできないものも、多くあったと思います。

あのまま手つかずのままでいたら、悪くはないけれど、じわじわと追い詰められていって、決して上向きになることは無い底なし沼にはまっていったでしょう。

踏み出すからこそぶち当たる壁があるのであり、その時に自分の決意のほどが問われます。そこで明確に自分の意思を表明できれば、荒波も必ず超えていけます。一寸先も見えない中で道を拓く方法は、それしかありません。

自分の意思をしっかり立てることができると、そこに創造のエネルギーが働き、具現化が始まります。思いもしないような出会いがあったり、タイミングよく欲しかったものや情報が入ってきたりして、次の行動にどんどんつながっていくようになるのです。

けれどもし踏み出したところで停滞しているのなら、まだ何か、自身の深いところで決めかねている何かがあるのでしょう。

先に進むには、今の意識のポジション、在り方から転換することが要求されています。水道の蛇口を閉じたまま、水が流れますようにとただそれだけ願っていてはダメなのです。自分で蛇口をひねる作業が必要です。

瞑想中に感じた身体の中のエネルギー的な詰まりに意識を向けているとき、するべきことは「どうやってこれを開けていこうか」と考えることではなく、ただ通りの良いパイプになると「決める」ことだけでした。

どうやって…と考えているとき、実際に今まで私はそうだったのですが、決めてはいなかったのです。そのことへの気づきが突然やって来て、私はただ決め、創造のエネルギーを発動させました。

「創造のエネルギーを発動させる」というのは、何も難しいことではなく、私たちは毎瞬これを行っています。ご飯を作るときや仕事をする時、買い物に行く時、どこかへ出かけていく時、お風呂に入ることさえも、私たちはそれを意図して実現させています。これらはみなさん、普通にやっていることですよね?

それと同じことを、自分の人生の様々なレベルですればよいだけです。人間目線では、お風呂に入ることと人生の大きな目標を定めることには大きな違いがあるように見えますが、実際には違いはないのです。

現実というのはエネルギーでできています。そこに、私たちの意識のエネルギーを当てたり、違った角度から捉えたりすることで現実を構成するエネルギーが変化します。

すると、そこにそれまで見られなかった扉や道が現れたり、きれいな花畑だと見えていたものが突然、不毛の荒野になったり、あるいは見るもおどろおどろしかった深い森が、目を見張るような神聖な場所になったりするのです。

現実というのは、固定された何かではなくて、私たち自身の意識のエネルギーの当て方により、いかようにも変化する、とても柔軟性を持ったエネルギーなのです。

このことを深く理解すると、「現実の状況によって制限される自分」というものは、本質的には存在しないことが分かります。

この日得た洞察により、自分の在り方を決めたことで、私の意識のポジションが次々と変化していきました。それまで、詰まっていることでバランスしていたものが連鎖的に次々と変化していき、それは全身に及んでいったのです。

途中、変化の波が止まってしまう部分もありましたが、そうしたところは個別に対処していくことで、さらに深いレベルへと変容の波が及んでいくのを確かに感じていました。

私たちは、進みたいと願いながらもブレーキをかけることで得ているメリットがあります。それを享受しながら進むことはできません。進みたいのなら、今のバランスで得ている安寧を手放すことが条件なのです。

進みたい!と願い人は多いですが、そのすべての人が実際に進めるかというと、そうではないのは、この辺りに原因があります。自身への責任と自由は、必ずセットなのです。

そうしたものを引き受けることでのみ、私たちの器は大きく成長し、より深く大きなものが受け取れるようになります。それこそが、あなたの願った自分の姿なのではないでしょうか?願う自分になるということの実際のプロセスに、今の小さな器の自分を打ち破ることは、避けては通れぬところでしょう。

それが恐くて成長を止めたままでいるか、向き合う恐怖を超えていくか。自分で決めることです。

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