幸せになる覚悟

今を良しとして、今を楽しむ。

私はこれまでそれが、なかなかできていませんでした。

「今日は割とうまく行った!良い感じ!」と思っても、すぐに先のことを考えて

「明日はどうしよう。またうまくいかないかもしれない。
この現状をどうにかするには、何をすればいいだろう。。。」

そんな風に考えてしまうのが常でした。

思えば自分に対して、随分可哀想なことをして来たものです。

一生懸命やってちゃんと結果が出たのに、それを味わう暇も与えずに、すぐに
「はい!次はどうするの?ちゃんとやっておかないとダメじゃない!」
とやっていたわけです。

人からこんな風にされたら、思いっきりやる気なくしますよね。
私は自分に、ずっとそんなことをしていたんだなぁとようやく気づいたのです。

それにしても、こんな風に扱われながら、よく耐えてきたなぁと。

「えらいぞ自分!」

と褒めてあげたいと思います。
そして、「もうこんな思いをさせないからね」と約束してあげたいです。

忍耐強さは美徳として言われることが多いけれど、
時としてひどく自分を傷つける破壊的な方向に働いてしまうことがあります。

サロンにも、ものすごく我慢に我慢を重ねて、
心身ともにボロボロになって見える方が少なくありません。

それでもご本人は、「自分が全然ダメだから。私は全く足りないんです」
とおっしゃいます。

自分を評価することができずに、健全な自尊心が持てずにいるのですね。

かつての私自身もそうでした。

限界を超えて頑張って、多少の評価は得られたけれど、得たもの以上に
心も体の健全さを失い、普通に電車に乗って出歩けるまで回復するのに
5か月を要したほどです。

そこまでになっても、倒れる直前まで自分自身の危機的な状態を
認識することができませんでした。

何と自分を粗末に扱ってきたのでしょう。

頭では、「自分を大切にする」という概念は知っていたけれど、
どうやったら「自分を大切にした」ことになるのかを
全く知りませんでした。

母も、私に「自分を大切にしなさい」とよく言っていたけれど、
当の本人は「私のことはいいから」というようなことをしばしばいうような人で。

結局「自分を大切にする」とは、「自分のことだけを考えて自分を守ることなのか?」
でもそれでは犠牲にしてしまう人に対して罪悪感が生まれ、とてもそんなことはできない
と、不可能なミッションを言われているような気になったものです。

人に教えを説くなら、まず自分がそれを体現していなければならない。
そのことを、自身の体験からも強く思います。

こんな事例があります。

インド建国の父と称えられるマハトマ・ガンジーのところに、
あるとき男の子を連れた母親がやって来て、ガンジーにこんなことを頼みました。

「どうぞこの子に砂糖を摂らないようにあなたから言って聞かせてもらえませんか」

頼まれたガンジーは、

「分かった。それでは、1週間後にもう一度来なさい」

と言って、その親子を帰しました。

果たして1週間後、再びその親子がやってきたときに、
彼は男の子に「砂糖を摂らないように」と諭しました。

母親はガンジーに自分の息子を諭してもらったことで満足したようですが、
なぜ1週間後に来るようにと言ったのかが不思議でそのことを尋ねました。

するとガンジーはこう答えました。

「あの時私は砂糖を摂っていた。その私が砂糖を摂らないようにと言っても
説得力がないだろう。だから私はこの1週間、砂糖を断ってから、
あなたの息子を諭したのだ」

なるほど~と深く感心したのと同時に、私は自分の言う言葉ほど、
その内容を実践しているだろうかと身につまされる思いがしました。

まぁ、努力目標ですね。
至らぬながらも、精進してまいります。

そんなことを思いながら、日課の瞑想をしていたときに、突然

「これから、願うものすべてを与えよう。受け取る準備はできているか?」

という言葉ではないメッセージが、インスピレーションでやって来ました。

それが魔の類のものと言う感覚は全く無く、ただ私は戸惑っていました。

だって、今まで思い通りにならないことだらけで、どうやったら望む現実を
実現できるのかと言うところで奮闘していたので、

「望むものすべてが与えられたら」

なんていう発想自体が皆無なわけです。

それでも無理無理そんな状態をイメージしてみると、
決定的なことに気づいてしまいました。それは、

「私には、幸せになる覚悟が無い」

ということです。

幸せになるのに覚悟が要るのかって思いますよね。普通。
でも、案外覚悟は要るようです。

今まで、辛いことが起こっても受け止める覚悟は結構してきました。
だから、こちらの方がまだしっかり直面して「よし!」って思えるんです。

でも、「幸せになってもいいんだよ。それを実現させてあげよう」
って言われたとき、

「え、ちょ、ちょっと待ってください!まだ心の準備ができてません!」

って言っちゃいそうなんです。幸せになる努力を散々してきてるのにね。

少し前から、自分には望む現実を生み出していく力が本当にあるんだということを
とてもポジティブな感覚とともに実感するようになっているので、
多分、私は自分が「それを望めば」、実現できるのだろうと思います。

けれど、今それを望んでいるかと言うと、「望んでない」自分が確かにいるのですね。
おいおいって感じです。(^^;

今、「幸せになる覚悟」が試されているようです。

新たなチャレンジがやって来ました。

人生って、ホント面白いですね。

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