人と接することへのあらゆる恐れを克服するために

コミュニケーションが苦手という方、
結構いらっしゃると思うのですが、
どういう理由で苦手なのか、
というのがわかると、対処して行く
ポイントも見えてきます。

表面的には人とそつなく付き合える
けれど、心の内を打ち明けられるような
人間関係がなかなか築けない
という人もいるし、

そもそも会話すること自体がダメで
何を話したらいいのかわからなくて
頭が真っ白になってしまう
という方もあります。

また、
自分は普通に話しているつもりなのに、
どこか回りとズレていて、いつの間にか
のけ者にされているとか、

人と接すること自体が
とにかく恐くてたまらないとか、
人の気持ちがわかりすぎるが故に
辛くなってしまうとか。

色々ありますよね。

巷には様々な会話のメソッドが
あるようですが、テクニックは
ツールとして大事だと思うので、
それはそれとして、

ツールを使いこなす自分の在り方は
どうかな?というところについて、
感情解放ワークの視点から
思うところを書いてみようと思います。

まず、人が恐いという方は、
おそらく過去にいじめや虐待に遭った等
何かしら、人からされたことで
ひどく傷ついた経験があるのではないか
と思います。

セッションでも、そういう経験を
持っている方は結構いらっしゃるのですが、
まずはその時の辛かった気持ちを
受け止め、統合していくことが肝要です。

人から向けられた悪意のエネルギーが
まだ深く突き刺さっていることも多いので、
そういうものを取り除いたりもしていきます。

そして、そういう経験を引き寄せた種も、
しっかり回収しないといけませんね。

人から向けられた悪意と全く同じものを
自分が自身に向けているとしたら、
どうでしょう?

そんなこと思ったこともない
と思う方もあるかもしれませんが、
頭で考えずに、ニュートラルな状態で
ハートにじ~っと聞いてみてください。

多分あるはずなのですが、
どうしてもわからない、という方は、
もし自分の中にあれがあるのだとしたら、
認められるかどうか、問うてみましょう。

そんなものは到底認められない、
と思う方は、ニュートラルには見れないので
もしあったとしても、無意識にも
それを認識できなくしてしまうんですね。

有るのに、無いことにしている、
ということになります。

そして、そういう態度自体が、
自分の存在を徹底的に否定し、
無きものにしてきた、加害者側の
態度に重なるのです。

素直に認められた人も、
さらにあの悪意の中の攻撃性や
憎しみの感情などを捉えていきます。

それは、自分の中の狂おしい苦しみが
外部のターゲットに向けられる
エネルギーの表れです。

もしそれを外部に向けるのを止めたら、
あの苦しみが自分の中で渦巻くでしょう。
それが耐え難いわけです。

これと全く同じものが自分の中に
あるのであり、あの加害者を引き寄せ、
自分を被害者にした種なのです。

悲劇を終わらせるためには、
この種を誰にもぶつけることなく、
自分で引き受け、統合します。

これができると、
深く心に刻まれたトラウマも
きれいに消えていきます。

こうした経験が、人への恐怖の元
になっていることも多いので、
統合できれば随分とリラックスして
人と接することも出来るように
なるでしょう。

人への警戒心が強い方は、基本、
傷つくことを恐れている人です。

過去に、ひどく傷ついた経験が
目の前の現実に投影されるので、
また傷つけられるんじゃないか、
という不安が拭えないんですね。

傷つく痛みは本当に辛いものですから、
私たちは何としても傷つかないように
様々な防御策を編み出してきました。

けれども、如何に鉄壁の防御策を
張り巡らせたとしても、
なぜ傷つくような出来事にまで
至ったのか、

その根本原因にきちんと対処して
種を取り除いておかないと、
どうやっても傷つくことを
避けることが出来ません。

傷つくことの痛みから、
逃げてはいけないんですね。

自分自身の痛みは、
誰かが癒してくれるわけではありません。

いつもお伝えしているように、
自分が傷ついた自分を見捨てないで
お迎えに行って、手当てし、
抱きしめることによって癒えるのです。

自分の心の痛みを受け止められるほどに、
人と接することは、恐怖ではなくなります。

傷ついても、ちゃんと癒えていく力が
自分の中にあるということを知っているし、
他者の中にある心の痛みもわかるし
巻き込まれることなく寄り添えるので、
何も恐い要素がなくなるからです。

対人恐怖の根本は、自分自身に
いかに接したらいいのか分からない
ということなので、

とことん自分に向き合って、
自分自身を知ることが
処方箋になるでしょう。

関連記事

お知らせ

●満月のオンライン瞑想会
2024年
5月23日(木)19:00~22:00
6月22日(土)17:00~20:00
7月21日(日)17:00~20:00
・・・
●もしこちらの新サイトのブログが更新されてなかったら、 以下のミラーサイトをご確認ください。
・・・
アメブロ
https://ameblo.jp/25258pkou/entry-12734758809.html
・・・
gooブログ
https://blog.goo.ne.jp/25258pkou

最近の記事

  1. 黒い津波

  2. 自分の人生を導く恩寵に対峙する

  3. 受け取ることと伝えること

  4. 無力な自分という夢から覚める

  5. 裏腹な本心に根気よく寄り添う

カレンダー

2022年6月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930  
TOP