絶望のセルフワーク

先日の台風の時以来、
テレビのニュースやSNSで流れてくる
情報の貴重さを思いつつも、
いささか食傷気味になってきたので、

今も不安なお気持ちで過ごして
いらっしゃる方々には祈りを捧げつつ、
自分の内面にじっと意識を向けて過ごしています。

今朝は、私の前からの課題である「絶望感」に
ダイレクトに触れに行ってみよう、と
体の中で捉えられるその感覚を辿ってみました。

そのエネルギーは、ハートや脊髄の中に
ありました。

どっと重苦しく、あるいはハートをえぐられるように、
また悔しさや悲しみ、たまに諦めの蓋を感じては
それをこじ開けるように、さらに深く、
奥を辿っていきます。

やればいつでもできるのに、
なかなか気が乗らないと、
意識を向けないものです。苦笑

そうしてそのエネルギーを消化していると、
何十年も忘れていた記憶が幾つも
浮かんでは消えていきます。

まだ完了していなかったんだな。
あの時は、確かにそんな気持ちだった。
でも、認められなかったし、
受け入れられなかった。
耐え難かった。

そんな、瓦礫と化した気持ちの残骸を
丁寧に拾っては命を送っていきます。

あの時はできなかったけれど、
今の私にはできる。

経てきた年月の歩みを思います。

当時は、その苦しさにどうしようもなく
絡めとられ、生きることを諦め、
死んだように生を長らえていました。

人間、先のことなんてどうなるか
本当にわからないものです。

これまでも、当時を思い出して
自分自身にヒーリングのエネルギーを
送ってきました。

もうこれ以上、生きているのは嫌だ、
と思ったあの時、不思議なタイミングで
何度もあり得ない助けが入って
生をつないだことがあったのですが、

見えないサポートとともに、
未来の私からの働きかけも、
ひょっとしたらあったのかもしれません。

そう思うと、過去の苦しかった自分に
励ましと愛とメッセージを
こまめに送ってあげることも、もう少し熱心に
やっておこうと改めて思います。

よく、映画などで未来の自分が
現代に会いにやって来るって言うストーリー、
ありますよね。

わりに、現代の自分よりもずっと
カッコ良くなってたりして、
これが自分!?みたいな驚きがあるのですが、

今の私に未来の自分が会いに来たら、
どんな姿になっていて、なんて言うだろうか?

あるいは、今の私が過去の自分に
会いに行ったら、過去の私はどんな顔を
するだろうか?そして私は彼女に
なんて声をかけるだろうか?
と楽しい妄想が膨らみます。

辛さにもがき、その中に溺れていると
可能性や希望は見えてこないけれど、

実はそんなに人生、絶望的でもないし、
悪いものでもない、ということ
あると思います。

でも、そのときは、その可能性や希望を
見出すだけの力が無かったりするんですね。

だからこそ、ほんの少しでも
その力の足しになるように、
祈り、意識を向けていきたいと思うのです。

体の中の過去の絶望感のエネルギーを
受け止めていくと、そこに詰まっていた
ものがきれいに除かれ、エネルギーラインが
クリアになっていきます。

よくセッションが終わった後など、
息がしやすくなった、声の響きが違う、
照明は同じなのに世界が明るく感じる、
などのご感想を頂くことがあります。

世界は変わってないのに、
自分の中のエネルギーの流れが変わっただけで、
肉体を含めたこの世界の体験の仕方が
変わるのですね。

絶望は、希望を覆いかぶせることで
消すことはできません。

絶望を絶望として生きることが
必要なのです。

でも、絶望を生きたからと言って、
自分がなくなってしまうわけではありません。

絶望が去った後も、私たちは生き続けるのです。

絶望とともに消えて行くのは、
自分ではないのです。

絶望を辿っていてしばしば感じるのは、
絶望によって閉ざしてきた数々の心の扉。

怒りと憎しみとともに、
もう結構だ!二度とかかわるものか!
信じた自分がバカだった!
二度と見たくない!
もう頼まない!

と唾を吐きかけるようにして
ピシャっと心のシャッターを
下ろしている感覚。

この怒り。この憎しみ。
絶望そのものよりも、
向き直るのに抵抗があります。

でも、この断絶、分離、今の私にとっては
かなりキーとなる要素。
避けて通ることはできません。

怒りと恨みは、痛みの二次的反応なので、
奥の痛みまで辿ることが大事です。

私のこの場合は、期待を裏切られた
というショックがあったので
これもお迎えに行きました。

この辺、色々掘り下げてたら、
え、これも自分の責任なの?っていう
認識を修正しなければいけないところが
出てきて、かなり抵抗感がありました。

今までは、「それは無理でしょ~」
って思ってた領域。でも、それも
自分の責任として引き受けなければ
いけないところ。

それを認めていなかったので、
期待に応えてくれなかった⇒責任転嫁
⇒恨みとなっていました。

ここがひっくり返ると、
無理って思ってた認識の上に築かれてた
すべてのロジックがひっくり返ります。

それとともに、何だか体の感覚が
ある部分で軽くなってる。。。

それを「できるもの」という前提で
ものごとを見てみたら、今までとは
まるで違う景色が見えてきますね。

思ったよりも、ずっと深い領域にわたる
ワークになってしまいました。

じわじわ、この変容を広げていきます。

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