見捨てられる痛みと絶望の解放

人それぞれ、感情を受け止めることへの
難しさのポイントは違うものですが、
私自身も例にもれず、難しいな~と
感じるところがあります。

私が苦手とするのは喜びの感情で、
どういうわけか、普通はポジティブで
抑圧の必要性もないようなものなのに、
がっちりこれが封印されていて、
とても感じるのに難儀します。

普段私が喜びを表現しているのは、
多分「喜びという概念」なんだろうな
と自分では思っています。

今回はどういう封印のされ方をしているのか、
ちょっと時間を取って丁寧に見ていこうと
先日に引き続きワークしてみました。

喜びを感じようとすると、
私の中で湧き上がるのは、
何とも言えない無力感と、悲しみ、悔しさに
似た感情と絶望感が絡み合って出てきます。

ではなぜそんな感情が浮上しているのか、
というところを辿っていきます。

本当だったら純粋に喜ばしい場面なのに、
誰かに悪意を向けられて水を差されている
感じがします。

無防備に自分を開いて喜んだところに
どす黒い悪意の刃を突き立てられているような
不快感が全身を緊張させます。

この感覚、喜びが湧き上がるたびにあった
馴染み深い感覚なのですが、今まで不快すぎて
うまく捉えることができていませんでした。

でも今回は意識的に自分を開いて捉えられたので、
それだけでもかなりいい感じで抜けていくものが
ありました。

けれどまだ喉から心臓にかけて、
突き刺さっているどす黒いエネルギーが
あります。

刺すような悪意です。

なぜこんな悪意を向けられているのか、
単なる嫉妬や妬みなのか、辿ってみると、

「お前さえいなければ!」という思念が
読み取れました。どうも私が邪魔のようです。

悪意の思念をさらに辿っていくと、
相手の狂おしい淋しさや無力感、無価値感、
惨めさなどが感じ取れました。

「お前さえいなければ」と思うその存在は、
私のせいでそれらを味わっていると
思っていますが、

私がいなくて私の立場にその人が収まったとしても、
恐らくその人はやっぱり惨めなんだろうな、
とも感じられました。

自分が受け止められないものをいかに相手に
責任転嫁しようとも、自分の内側にあるものから
逃れる術は、責任を取る以外にはないのです。

そんなことを思いつつ、この人もまた
私の「鏡」なので、自分のハートに向かって
こう問うてみました。

「私は、誰かの幸せを呪ったことがあっただろうか?」

答えは予想通り「Yes」。

かつて私が誰かの喜びに向かって放った悪意が、
今自分にそっくり返ってきて自分を苦しめている
わけです。

これぞまさしく因果応報ですね。

罪に対する罰というものではなく、
自ら蒔いた種を刈り取っているだけのこと。

粛々と刈り取って、この学びを糧とすればいい。

なぜ私は他者の喜びを呪ったのか。

自身の無力感や、置いていかれるような孤独感、
虚しさに耐えられなかったようです。

今でもこの感覚は馴染み深いものですが、
しっかり根を張っていますね。

じ~っとこれを辿って命の呼吸をしながら
受け止めていきました。

ハートの裏側から背骨の下にかけての
エネルギーのわだかまりが溶けていきます。

幸せな人を見ると、私の中で途端に浮上する
固い岩のような重苦しいしこり。

長いこと分離させ、お迎えに行けなかった
気持ちのカケラ君がここにいました。

淋しさも無力感も虚しさも、みんなこの
忘れられたカケラ君の思いにイコールです。

カケラ君を深く深く辿っていくと、重層的に
様々な悲しみや絶望や傷ついた気持ちが
ストーリーとともに現れてくるので、
丁寧にそれも受け止めて辿っていきます。

すると、多分一番奥にあったのは、
「自分は見捨てられたんだ」というショック
でした。

そこに気づいた瞬間に、ふっと抜けていく力が
ありました。

振り返ってみると、気づいているようで
全くこの思いには無意識でした。

振り返ってみれば、あのときもこのときも、
この思いがあったというのに、まったく
気づかずにスルーしていた。

大切な人が、私を置いて去っていく。
見捨てていく。

その痛み。その絶望感。

先立たれる人生の記憶が多いのも、
今生の人間関係の底辺に常に重奏低音のように
流れていたのも、これだったんだ。

やっと見つけた。核心の感情。
見つかれば後は速い。
統合に抵抗する理由も私にはないのでね。笑

少々時間はかかったけれどめぼしい
エネルギーを統合した後にストーリーを
確認してみると、

私を置いて去っていた人たちは、
どの人生でも、誰も去っていませんでした。
そして、他者の幸せを見ると浮上していたしこりも
今はありません。

喜びの感覚も、以前よりもずっと近く感じます。
まだちょっと完全に完了していない感じもしますが、
まぁそれはおいおいやっていくことにします。

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