自分に自信がないんですって
良く聞きます。
私も、自分に自信満々です！というほど
自信があるわけではありませんが、
自分を信用できなくなっているときほど、
自分自身に帰って向き合うように
心掛けてはいます。
自分を信じられないと、
自分を通して体験している
この世界とのつながりが
非常に危うくなります。
地に足がつかなくなって、
様々なものとの関係性が
健全に築けなくなるんですね。
人間関係でも、
軸となる自分がないので
容易く人に流されたり
パワーゲームに巻き込まれたりしても
うまく対処できずに絡み合い、
苦しい思いをしたりします。
なぜ自分に自信がないのか。
自信というのは
自分を信じる、と書きます。
つまりは、
自分を信じられていない状態
なわけですが、なぜ信じられないのか、
必ず理由があるはずなんですね。
本来私たちは、健全な状態であれば
自分が信じられて当然はなずだからです。
自分が信じられない理由は
色々あるでしょうが、たとえば、
幼いころから自分のやることなすこと、
あらゆることを否定されてきたとか、
感情を抑圧されてきた、
無視されてきたなどがあると、
自分の存在と世界とのつながりを
健全に構築していくプロセスが
邪魔された状態になるので、
この世界での体験によって
自分を知ることができなく
なってしまいます。
その状態で人生をスタートすると、
この世界でどう自分のポジションを
取ったらいいのかが、まるで
わからなくなってしまうんですね。
だからふわふわしていて、
自分が定まらない。
不快感を感じて自分は嫌だ
と思ったとしても、
そういう人は、自分が悪いんだ、
そんな風に感じる自分がおかしい
のかもしれない、と思ってしまったり、
美しい、醜いとか、美味しい、不味いなど、
個人の嗜好で正解などないはずのことにまで
自分の感覚が信じられずに、
外側の誰かの正解を求めてしまうのです。
そんな風だから当然、
自分の感じている感情も疑ってしまいます。
辛いと感じる自分がおかしいんじゃないかとか、
不安になったり怒りを感じたり
悲しかったり嬉しかったりすることすらも
信じてないんですね。
その状態だと、
今自分が何を感じているのか、
わからなくなってうまく認識自体が
できなくなっているでしょう。
確かに、様々な感情を概念として
知ってはいるけれど、
では今どんな気持ち？と聞かれたら、
答えに戸惑うかもしれません。
そしてその瞬間まで、
その人は自分がうまく感情を認識できない
状態になっているということに
気づいていない可能性もあります。
さらに、こういう状態の人が
エネルギーワークを行うと、
感覚的にエネルギーを捉えられないという
ジレンマを抱えることになります。
見えないエネルギーを扱うには、
自分の感覚が頼りだからです。
何となく感じているような気もするけれど、
本当にできているのかわからない、と
そこでも自分の感じているものを疑う
というパターンが出てくるからですね。
だからエネルギーの捉え方がふわっとしていて
バシッとエッジの利いた使い方ができない
わけです。
エネルギーワークは意識のコントロールが
すべてです。
どれだけどのようにエネルギーを捉えているかで
エネルギーの質感も相当に違いますし、
働きかけられる領域の広さや深さも
違ってきます。
これ故、自分の感じ取っているものへの
確信をもって使うことが重要です。
それは、頭で信じ込むのではなく、
「感じ取っているその現実を生きること」
によって、効力を発揮するのです。
自分はこのように感じているというのは、
誰が何と言おうと、自分の現実において
真実です。
たとえそれが勘違いであろうと
間違っていようと、自分がそのように感じ、
認識したというのは誰に指摘をされる
筋合いもないことです。
もし間違っていたと明らかに証明できる
場合でも、間違ったなら間違ったなりの
理由が自分の中にあるはずなのです。
それは、自分特有の要因によって
起こっているはずなので、
そういうものには丁寧に向き合う
必要があります。
たとえば、
ほとんどの人が気にも留めないようなことに
自分は非常に怒りを覚えたのだとしたら、
自分の心には他の人にはないような
非常に傷ついた気持ちがあったが故に
反応したのだと言えます。
だとしたら、
その傷ついた気持ちにアプローチする
という具合です。
自分の感覚を信じられない人は、
まず、自分がそう感じたのだということを
在るがままの事実だと認めるところから
始めましょう。
自分の感じたものに、
きちんと敬意を払って受け止めるのです。
そこから、
健全に構築できなかった
自分とこの世界とのつながりを
育てていくことができます。
これも、自分を大切にすることの
一つのステップですね。
必要な人に届きますように。