自分にはないけれど、
あの人にはある。
そう思った時に抱く感情に、
嫉妬や憧れがあります。
素直に相手にあるものを
喜ばしく捉えて祝福できれば、
それは憧れになるのでしょうが、
自分にない部分にフォーカスして
淋しさや惨めさ、無力感や無価値感、
欠乏感に苛まれ、それらの苦しさを
相手に転嫁したときに、嫉妬になります。
女性でも男性でも、
嫉妬に苦しむ人は少なくありませんが、
嫉妬する側もされる側も、
どちらであっても根っこにある種は同じで、
それが引き合っているだけなので、
あるときは自分が嫉妬される側で
ひどく迷惑をこうむったとしても、
また別の場面では、
自分がどうしようもなく嫉妬の炎に
胸を焼かれている、ということも
あるわけです。
嫉妬されて困っているという方は、
ただ迷惑がるだけではなく、
相手が向けてくるその敵意や憎しみの奥に在る
狂おしい情念を感じてみるといいと思います。
ちょっと恐いように思うかもしれませんが、
そのどす黒い情念と同じものが、
自分の中に在るのだとしたら、
それを認めることができるでしょうか？
その相手は、あなた自身がそれを持っているよ、
と教えてくれるために現れてきたのでしょう。
それほどのねじれた情念であっても、
恐れることなくマスターしていけば、
以後、そういったものに悩まされることは
なくなっていきます。
自分の手に負えない感情のエネルギーを
心の奥深くに封印し、分離するから、
モンスターになるんですね。
分離し、押さえつけないで
とことん向き合って、
統合していきましょう。
どんなネガティブと思える感情も、
扱いを正しくすれば、こじれることなく、
自分の中に存在していても大丈夫な
平和的なエネルギーになります。
こじれているということは、
扱いが間違っているということなのです。
あなたが感じている、自分にはない、
という不足感は、相手のせいではありません。
その苦しみを相手にぶつけるのではなく、
誰のせいにも、何のせいにもしないで
受け止めてみましょう。
八つ当たりは、ただの逃避でしかありません。
そんなものは、一時しのぎであり、
なんら建設的な何かを生み出すことは
ありません。
根本的に、その苦しみから脱したいのなら、
相手にぶつけているそのどうしようもない
やるせなさ、狂おしい痛みを
自分で受け止め、昇華させることが
できなければいけません。
それをやろうとしないから、
いつまでも無力な自分で在り続け、
その無力感に苛まれるのです。
自分で自身の苦しみを
昇華させることができる人は、
無力感に苛まれることはありませんし、
健全な自尊心を持つことができます。
自分から逃げる必要がないし、
ちゃんと自分には力があることを感じて、
知っているからです。
そしてそのことは、
誰かのせいにできることでもなく、
完全に、自分自身の問題です。
責任転嫁をすることは、
確かに一時的にでも楽にはなりますね。
けれど、それはただの逃避です。
逃げ続けるほどに、
苦しさや惨めさは増していくでしょう。
どこかでそんな自分にケリをつける！
と肚を決めて、外側に放っていた意識を
内側に方向転換させられるといいですね。
自身の真の力の源泉は、
いつもお伝えしているように、
外側ではなく、自身の深奥にあるのです。
他者の足を引っ張り、
自分と同じ惨めさを味わわせるのではなく、
自分も相手と一緒に輝けばいいのです。
無力な自分を責め苛んで呪うのではなく、
在るがままの自分を祝福し、
のびのびと自分を表現することを
心の底から許しましょう。
そして、自分も相手も輝いて、
共に力を発揮する世界を祝福すればいい。
そうしたら、この世界はどれほど
喜びに満ちたものになるでしょうか。
自分と相手も、共に惨めにならなくても
いいのですよね。
相手に嫉妬するということは、
実はあなたもその人のようになりたい
と願っているということです。
その願いを自分が叶えることを
あなたは許しているでしょうか？
改めて振り返ってみれば、
願っているのに許していない
という人も結構いますよ。
どうぞ、自分が輝くことを
許してあげてくださいね。
みんなで惨めになるのではなく、
みんなで輝く世界を作っていきましょう。
どうにも嫉妬に苦しんでいて
自分ではどうしようもないという方は、
ぜひセッション受けてみてね～！