闇が深まっていくとき

10月も下旬、霜降の時期ともなると、
大分空気も冷たくなってきましたね。

これから12月22日の冬至に向けて、
ググっと闇が深くなっていく。
この時期が結構好きです。

筋金入りの冷え性なので、
寒いのは嫌いなのですが、
ピンと張りつめた冷たい空気の中で、
深い闇の向こうを見つめるときの
何とも言えない緊張感が好きなんですね。

闇が極まって光に反転していく、
峠を越えてうっすらと光の気配が差してくる
その空気感も、何度体験しても
祝福だな~と感じるのですが、

闇が反転する前の最も昏い時期に、
自分がどう在ったのか、というのを、
今度こそ、もっと揺るぎない自分で在ろう
と思いながらチャレンジしています。

闇が深まるにつれて、
その濃密なエネルギーのフィールドに
押し出されるように、色々な自分の側面が
浮上してきます。

どれだけクリアリングしても、
クリアになればなったとことで、
またそれなりに出てくるものです。

終わりというものはありません。

それをわざわざ追いかけることは
無いと思うけれど、いつまでこんなことを
続ければいいのか、キリがない、と思うのは
違うような気がします。

終わりを求める気持ち自体が既に
苦しみに絡めとられる罠にはまっています。

それはつまり、今が苦しいから、
この苦しみの終わりを求めているのであって、
今この瞬間の人生を否定し、そこから逃げて
別のどこかへ行こうとしているのです。

自分の人生を外れているので、
そういう在り方の先には、
結局、苦しみしかないのです。

自分の人生をしっかり引き受けて、
今この瞬間を生きること。

そういう在り方の中で、
はじめて本当に自分の人生を生きている
喜びや充実感、幸せや恩寵が感じられます。

苦しみも、本当に引き受ける中で、
昇華させていくでしょう。

逃げるとそれができないので、
いつまでも引きずり、積み重なり、
その重さに耐えがたくなるのです。

どんな苦しみも、昇華できる。
と、簡単に言えることではないけれど、
願い、祈ることもできない絶望の中で、
ただ絶えることのない自分の呼吸それ自体が
祈りとなって、虚空に溶けていきます。

誰にも知られることのないと思っていた
その自分の呼吸、鼓動は、
時空を越えて、誰に聞かれていて、
ちゃんと受け取られているんですね。

そして、
その言葉にも声にもならない祈りは、
本人には思いもしない
とても意義深いタイミングで、
応えられるのです。

その応答を受け取った時、
私たちは深く、恩寵の中にいる
自分を理解します。

それは本当に、
美しい命のタペストリーです。

人の頭で理解できる範疇をはるかに越えた
神秘ですね。

自分が逃げ続けてきたものに
しかと向き合い、できるかどうかという
結果とか自信の有無を越えて
引き受ける心が定まったとき、

限界を越えて行く力が湧き上がり、
それに応えて可能性の扉が現れ、開くのです。

不可能を可能にする、というのは
そういうことです。

闇が深くなる時、
私たちはしばしば、その闇の恐れおののいて
自身の持っている力を忘れますが、

実はそういう時こそ、
これまでの限界を越えた自分が
生まれ出ようとしている瞬間なのです。

重たい濃密な重力の中で、
命の錬金術を発動させて限界を越えて行く
その時に、鮮烈な光をスパークさせて、
私たちは新たな宇宙を開いて行くのです。

だから、
闇を恐れることなかれ。
怯むことなかれ。

ぐっと、自分自身に深く潜って、
力を引き上げるのです。

壁を厚く高くするのも、
薄く、低くするのも、
自身の心の構え一つです。

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