神との対話

自分の考えを差しはさまないで
相手の伝えてくるものを聞くというのは
なかなかに難しいな、と思いました。

神との対話のことです。

もちろん、対人との間でもそうですが、
人だと何となく話していれば
通じてくるような気にもなるものの、

神との対話は、言葉ではないので、
自分の中でマインドの揺らぎが起これば
さざ波の立った水鏡の如く、
神の本意は受け取れません。

こちらが聞きたいことを聞こうとしても
いけないし、明後日の方を向いていても
いけません。

じ~っと内なる神に意識を澄ませ、
神が表そうとしているものとともに
丁寧に呼吸をしていると、
呼吸にその気配が宿ります。

ほんの微かな呼吸であっても、
そこに神の創造の息吹が宿るのです。

こんな呼吸が、日常のどんなときでも
できるようになったらいいな、
と思います。

神というのは、
人間が作り出した概念だ
という人もいます。

確かに、そういう面もあるでしょう。

でも、何かを感じた人が、
それに神と名付けたというのも
また真だと思います。

そして、名付けた途端に
否応なく概念がそこに入り込むのです。

そうして人は
神を見たいように見て解釈し、
自分が考えたものが神だと
思うようになったのでしょう。

だから、
神様ならこうしてくれるはず、
こうあるべきだ、
と自分の概念からの思い込みを
神に強要する。

そして、それが裏切られると、
失望し、呪い、絶交する。

何とも空しい独り相撲です。

そもそも、神とは人間が考えたような
存在ではないかもしれない。

ご利益信仰によって
人間の集合意識が作り出した神なら
そうかもしれないけれど、

まだ人間が名づける前に近くしていた
「それ」は、そんなご利益信仰などの
人間の都合とは無縁でしょう。

そんな存在が、
一体自分とどんな関係があるのか。

こちらの都合とは何ら関係なく
存在しているけれど、
それがなくては真に生きることが
できぬもの。

そんな気がしています。

神とは何なのか。
神と私とはどんな関係があるのか。

今まで、様々な本を読んできたし
学びもあったし体験もありました。

けれど、それらを一旦すべてリセットして、
改めて問うてみようと思いました。

そうでないと、
私の中の疑念やすれ違い、不信を
晴らすことができないからです。

誰に答えを教えてもらう必要も
ありません。

どんな知識も要りません。

自分で問えばいいだけです。
神はどこにも行かないのだから。

いつでも、何度でも、今ここで。

直接聞けばいいのだから、
他にどこに行けというのでしょう?

多くの人が、自分で聞こうともしないで
誰かよく知っていそうな人の話を
聞きに行ったり、本を読んだりしますね。

それも悪くはないけれど、
最終的には、自分で対話できるように
なるための学びであるように、
と思います。

自分にはわからない、
何かすごそうなことをやっている人を見ると、
劣等感を抱いて自分はダメなんだと思ったり、
自分の可能性に蓋をして切り離してしまったり
するときもあるけれど、それはそれ。

自分と神との関係は、
他の何ものとも比べられないし、
代理を立てることもできません。

どんな人であろううと、
自分で、直接に触れなければいけないものです。

人から聞いたもの、概念は、
すべて本物ではないのです。

血肉にはなりえないし、
人生を支え切ることもできません。

必ず自分で、答えを見るけるように。

そう言われて、
自分で答えを見つけよう、
と本気で実践する人が
どれだけいるでしょう。

手探りで、途方もないと思いつつも、
できることから始めてみようと
思える人は幸いです。

それだけでも、既に恩寵がその人に
流れているのでしょう。

多くの人は、
自分にはまるで関係のない話、
そういうのは、選ばれた人だけが
やるものだ、とスルーしてしまう
のではないでしょうか。

自分の都合を置いて、
神の語り掛けるものを
ただ受け取ることができる人は
幸いです。

それが何の役に立つのか立たないのか
ということすら関係ないのです。

それでも私たちは、
それがなくては本当に生きることが
できません。

ただ、心を澄ませるだけで、
何かとても神聖なものが流れてきます。

それが、霊性を育てる栄養になるのですね。

現代を生きる多くの人たちが、
この栄養を得る術を断たれている
ような気がします。

何かが足りないといつも感じているけれど、
それを満たす術がない。

何を食べても、何を手に入れても、
どんなに達成しても満たされない。

その根底に、霊性を満たすものの飢え
があるのではないかな、と思いました。

現代の日本の教育には、
こういうものの概念自体がないですからね。

不幸なことだと思います。

何はともあれ、
まずは自分を満たすことが先決。

対話を続けていきます。

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